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「ビジネスを通して社会に貢献し、社会課題を解決したい」harmo(ハルモ)株式会社 代表取締役社長Co-CEO 石島知氏が語る経営企画の魅力

HUPRO 編集部
「ビジネスを通して社会に貢献し、社会課題を解決したい」harmo(ハルモ)株式会社 代表取締役社長Co-CEO 石島知氏が語る経営企画の魅力

石島氏は大学時代にサッカーを通じて国際協力をする“WorldFut“を立ち上げ、2012年ソニーに入社してからはオーディオ事業の海外マーケティングやコートジボワールでのパブリックビューイング・プロジェクトの推進を経験しました。2014年にはソニーの社内起業として電子お薬手帳開発のharmo事業立ち上げに参画。2019年のharmoのシミックグループへの事業承継を主導しました。2021年10月、harmo株式会社設立に伴い代表取締役社長Co-CEO として経営企画のフィールドでも活躍しています。

harmoは個人が医療・健康情報を管理・活用するためのPHR(パーソナルヘルスレコード)システムをコア技術として、「harmo電子お薬手帳」は全国1万6,500以上の調剤薬局で利用されています。さらに、小児ワクチン接種の記録・管理アプリとして開発した「harmoワクチンケア」、新型コロナワクチン接種に特化した接種記録・管理アプリ「harmoワクチンケアwithコロナ」は全国の自治体で活用されています。

石島氏の「ビジネスの領域で社会課題の解決をしたい」「前例がないところから、自分で作り上げていく」といった原動力は、そのキャリアの中で一貫してきました。今回は石島氏の社会課題解決への想いから、経営企画で活きたマーケティングでの経験、さらには現在harmoが求める人物像までHUPRO編集部がお話を伺いました。

大学時代に“WorldFut”立ち上げ、ソニーに入社

—まず初めに、学生時代のお話を伺いたいと思います。石島さんが大学二年で創設された“WorldFut”の立ち上げの経緯について教えてください。

私は小さいころからずっとサッカーをやっていて、中学生時代には南米へのサッカー留学の経験もあります。高校生まではサッカー選手を目指していて、選手という立場を通して子供たちのために何かできればいいなと考えていました。しかし、大学に入るときにサッカー選手になるという目標がなくなってしまい、生きる目的を失ったため遊んでばかりいたんですね。

ちょうどその頃、元日本代表の中田英寿さんが、「サッカーを通じてより多くの人々が問題意識を持ち、自分にできることを考え行動する」というテーマを掲げた『TAKE ACTION!2008』キャンペーンを始めたんですね。当時、私はその試合を見てすごくいいなと思ったんです。この試合がきっかけで、たとえサッカー選手じゃなくてもサッカーを活用することで結果的に子供たちを笑顔にできるんじゃないかと考えるようになりました。そこで、中田さんがサッカーなら自分はフットサルの領域で社会に貢献しようと思い、チャリティでフットサル大会を企画しその収益でカンボジア支援を行おうと決め、大学二年でWorldFutを設立する運びとなりました。

—大学生の頃から社会への貢献意欲を持っていたのは素晴らしいですね。当時の経験が今に活きていると感じることはありますか。

何もないところから企画を立ち上げることができる、自分でゼロからイチを作り出すことができるんだという感覚を大学生の時から持つことができたのは良かったですね。プロジェクトの目的を掲げて、沢山の人たちとコミュニケーションを取り、必要なリソースを集めて企画を立ち上げていく一連の流れを何度も経験することができました。「本当に必要なら自分でプロジェクトを立ち上げてやればいいし、できるイメージが持てたときは必ず実現できる」という考えを持つことができたのは、今となっても活きていますね。もちろん、一般的には“失敗”もたくさんしていると思いますが、あまり“失敗”だと思っておらず、良い学びだったと思うようにして前に進んでいます(笑)よく、周りからはポジティブモンスターとか、モチベーションモンスターと言われることが多いです。

—大学卒業後のキャリアはどのように考えられていましたか。

大きく二つの道があって、一つはWorldFutをNPO化して起業する道、もう一つは企業に入社する道でした。いずれにしても、ビジネスの手法で社会課題を解決したいという思いが前提にありました。社会に対してインパクトを出せてビジネスを学べる環境を探していた時に、自由闊達さを持つソニーに出会い、ご縁があって入社に至りました。

—2012年にソニーに入社されて、初めは海外マーケティングを担当されていたとのことですが、具体的にはどのような仕事をされていましたか。

市場分析がメインでしたね。担当地域は中国や台湾、ロシア、北米などでした。海外マーケティングは主に本社と現地の橋渡しをする立場になります。現地のマーケターがどのような施策を実行してどのくらい売れたのか、その結果を私たちが分析し他国との比較などをして、分析結果を海外のマーケターに共有しコンサルティングしていく役割でした。

市場分析が主な仕事であったので、マーケットのトレンドを見て需要予測をするモニタリング的な業務と、それを踏まえて市場の声を事業部に伝え次の商品づくりに活かしてもらうような提案をする業務、外向きと内向きの仕事がありましたね。

—先ほど仰っていた「ビジネスを通して社会課題を解決する」ことを、ソニーで実践できましたか。

ソニーの最初の部署では私の志向していた社会課題解決型事業とは少し異なる領域でした。私が担当していたカテゴリーは高級オーディオで1本100万円ほどするスピーカー等も担当していました。高級オーディオを買えるような消費者をターゲットとしていたので、富裕層の人たちの日常をより豊かにするような仕事でした。この事業そのものの意義はもちろんありますが、どちらかというと、社会の負の状態をプラスに転じさせるような変化を生み出したいと思っていたので、もやもやすることはありました。
この時の仕事のおかげで社会人としての基礎や、マーケターとしての基礎については徹底的に仕込んでいただいたのですが、私がしたい「ビジネスを通じた社会課題解決」という目的からは少し遠かったので、仕事の領域を変えようかなと考えていました。

転機となったコートジボワールでのパブリックビューイング、harmo事業に参画

—ソニーでの経験の中で、特に印象に残っている仕事はありますか。

コートジボワールで行ったパブリックビューイングのプロジェクトですね。コートジボワールでは内戦後に「民族の融和」が掲げられていましたが、異なる民族の人々が一堂に会する機会がなかなかありませんでした。このプロジェクトは、それに向けた取り組みの一環でした。当時JICA-国際協力機構の要請でFIFAのスポンサーでもあったソニーに対して、コートジボワールでサッカーのパブリックビューイングを行うことで、民族が一堂に会する交流の機会を作ってほしいと相談を持ちかけられました。

ただ、ソニーにはプロジェクトを引き受けるような部署はありませんでした。過去にもアフリカでのパブリックビューイングを経験していたソニーコンピューターサイエンス研究所のプロデューサーだった吉村司さんが非公式で音頭を取っていました。
社内の非公式なメーリングリストに「コートジボワールでのパブリックビューイングを考えているから説明会を開く。有志集まれ」みたいな状況でした。
この説明会がとっても面白くて。説明会当日には絶対やらせてほしいと頼み込み、メンバーにしてもらいました。吉村さんは、「正しい仕事には人が集まる」と仰っていて、振り返るとここが原点だったなと思いました。
その後、様々な所属部署から手上げ方式で参画メンバーが決まっていきました。当時は、若手社員3名~5名人くらいで事務局を運営していました。結果的には沢山の人がプロジェクトのビジョンに共感してくれて、150人くらい自然発生的に協力してくれました。現地に行く出張者も全員異なる部署で、それぞれがこのプロジェクトを本業に結び付けたり、心意気だけで上司を説得したりと何とか出張費を捻出していました。
みんながそれぞれのやれることを持ち寄って一つのものを形作る経験ができて本当によかったと思っています。プロジェクトは無事成功し、私自身も現地に行ってパブリックビューイングをやり切ることができたので、すごくいい仕事ができたなと今でも思います。

そして、このプロジェクトに一緒に取り組んでいた先輩が既にharmoにいたので、誘ってもらう形で私もharmoに入りました。

—このプロジェクトが石島さんにとっての転機だったのですね。2014年の8月からharmo事業に参画されていますが、立ち上げて間もない事業だからこそのやりがいはありましたか。

何もないところから作り上げていくことにやりがいを感じていましたね。自分で仕事を定義して足りないものを埋めていく、前例がない中で考えて仕事をできるのは面白いと思っていました。

―海外のマーケティングをやっていたときとの違いはどのようなところで感じられましたか。

harmoでは会社の経営すべてを見ることができたことが、巨大なオーディオの事業部との違いでしたね。オーディオ機器を担当していた時は、ひとつのプロダクトのカテゴリーのマーケティングと、事業の全体像の中では限定的な仕事でした。それが、harmoにマーケティング担当として入ってからは自分でマーケティング・コミュニケーション戦略を立てられますし、プロダクトの開発、価格設定やチャネルの開発、サービス運用、事業企画など、様々な業務を横断的に見ることができました。規模が小さいからこそ、オーディオの事業部ではできなかったことを経験することができましたね。

—自分の力で事業を作り上げていく面白さの一方、困難はありましたか。

大変だったのは、医療情報を扱うことによる業界からのハレーションがあったことですね。私たちが携わるharmo事業は当時においては医療情報の利活用など新規の領域であり、業界全体であまり理解が進んでいないような状況でした。このような中で、情報の活用においては一定の制限がかかることもありました。また、社内でも上層部が変わると医療業界の構造から説明が必要であり、理解を得るのに時間がかかることなどもあり、事業のスピード感が出ないことなどもありました。

マーケティングの経験で経営管理に活きること、事業部門を支える管理部門の役割とは

—マーケティングから事業周りや経営管理に関わるようになった経緯を教えてください。

harmoの事業化にあたって、経営管理にも関わることになりました。試験サービスとして運営していた頃はすべて無料でサービス提供していたのでサービスの利用価値を高めることだけに集中していれば良かったのですが、事業化すると「いくらで売ってどれくらいコストをかけて利益を出すのか」といったビジネスモデルを構築していく視点が当然ながら必要になります。事業化に向けてプロジェクトをリードするような人が少なく、結果として経営管理にも携わるようになりました。

—今までマーケティングを担当していたからこそ、経営管理で活きたことはありますか。

マーケティングでのコミュニケーションの経験があったからこそ、人を動かす数字の見せ方ができました。マーケティングコミュニケーションは結果的に人が動くかどうかがポイントだと思っていて、それは経営管理も同じだと考えています。ただ数字をまとめればいいわけじゃなく、経営者が行動しやすいように提案するところまでが経営管理の仕事です。経営者に対してどういう数字の見せ方をしたら意思決定のサポートをできるかといった観点で数字をまとめるようにしています。

見方を変えれば、数字を使って自分が行きたい方向に誘導していく話でもあるので、ここはマーケティングに通ずるところがありますね。自分はどこに行きたいのかを考えて数字をまとめないと、経営者と話したとしても「じゃああなたはどうしたいの」と言われてしまいます。マーケティング的発想があったからこそ、自分で意思を持って人を動かす数字の伝え方ができました。

—ソニーでマーケティングを担当していた時に「自分はどこに行きたいのか」を重視していたことが活きたのですね。

これはソニーの文化かもしれません。ソニーでは「意思入れ」という言葉があって、この数字には意思が入っているのかということを常に問われていました。自分はどうしたいのか、どの方向に持っていきたいのか、自分の意思を持って数字を作らないとコミュニケーションは始まりません。この「意思入れ」はソニー時代に培ってきたもので、今の仕事にも活きていますね。

—今後、どのように経営管理部門を牽引していきたいですか。

事業部門が仕事しやすいような環境を作りたいと考えています。私が部長を担当している経営企画には、バックオフィス全般の役割がチームの中に入っています。基本的に会社の主役となるのは事業を動かしているメンバーなので、彼らが成果を出しやすいような土台を作ることが我々の仕事です。しっかりとした土台が無いと事業部門の人たちが思い切って活動することができないので、なるべく事業側が仕事をしやすいような環境づくりをメインに考えています。

—事業部門が仕事に取り組みやすい環境を作る上で心掛けていることはありますか。

とにかく事業側の話を聞くことですね。どうしたら彼らが心地よく働けるのか、役に立つことができるのかは本人たちに聞くのが一番だと考えています。管理部門のメンバーには、組織を管理するというよりは彼らを盛り立てるような意思を持って行動してほしいを伝えていますね。

また、管理部門には法務や人事、ICT、セキュリティ、広報などそれぞれの領域のプロがいるので、プロだからこそクライアントの話を聞くように伝えています。ここで言うクライアントとは事業部門を指していて、彼らが満足できるような仕事を管理部門はしていく必要があります。クライアントの満足度を高めつつ、専門的な知見を持ったアドバイスを管理部門のメンバーにはしてほしいと思っています。

—管理部門内にいるそれぞれのプロをマネジメントする上で、重要視していることはありますか。

基本的には自由に行動してもらっていますが、目的や目標は必ずすり合わせるようにしてます。とは言え、私よりも他のメンバーの方が専門家なので、やり方に口を出すことはせず基本的には任せています。それできちんとアウトプットが出てくるので、今後も自由にやってほしいと思っています。

harmoが求める人物像、ビジネス化が難しい領域で挑戦する理由

—今までのキャリアを振り返って、石島さんが思うスタートアップの経営企画の魅力は何ですか。

事業が大きく成長しようとしている時なので、スピードを止めずに一緒に成長してく過程に魅力があります。harmoがターゲットとする市場は今までにない新しい領域なので、やっていいのかダメなのかが明確に分からないグレーゾーンが多々ありますが、それは解釈の問題や現場での実績構築がカギになります。世の中にまだ正解がない状態で自分たちなりの正解を定めて、それに向かって事業を進めていき実績を出す。その実績を活用して社会のグレーな部分を新しいルールとして明確にし、整備していく。そこを経営企画としてサポートしていくのが面白いですね。

—自分たちなりの正解を解釈し事業の推進をサポートする、これが経営企画の面白みなんですね。

我々が携わるプロダクトは医療や健康情報を個人が活用するという新たな領域にあり、市場は立ち上げ期の段階にあります。この領域での圧倒的なスタンダードはまだ存在せず、海外での事例などはあっても日本の中では黎明期にあり、その中で新規事業を展開しています。

この市場は日本で確実に成長すると考えていて、そういったマーケットの中でシミックグループの基盤を活かしながら立ち上げ期に参画できるのは面白いと思っています。harmoをサービスとして提供している期間は長いですが、会社としてはまだ生まれたての状態です。今のタイミングでharmoに入ってくると創業メンバーになり、様々な変化があって面白いと思います。

—石島さんが思う「この人と一緒に働きたいな」という人物像はありますか。

三つあります。まず、自立している人ですね。プロフェッショナルである自覚があることが第一になります。二つ目が、新規事業に対して抵抗がなく、変化することに対して柔軟にコミュニケーションが取れる人です。最後に一番大事なのが、私たちの事業に共感してくれる人です。我々はサービスを通して患者さんの健康価値に繋げていくことを目的としているので、それに対して共感がないと管理部門で一緒に働いていくのは厳しいと思います。「harmoのサービスには価値があるな」「そういう世界を一緒に作りたいな」といった、我々と同じ志を持った人がいいですね。

ポジションとしては、経理財務系の人が直近では欲しいです。あるべき数字をきちんと描いて、そこに到達できる道筋を描ける人がいいですね。足元の数字もちゃんと見て管理してくれる人がすごく欲しいと思っているので、今harmoに入ってきてくれればその人を中心に経営企画は進んでいくと考えています。自分でチームを立ち上げる、会社を育てていく、くらいの気概を持って来てくれる人を望んでいます。何なら私に代わって経営企画を任せたいくらいですね(笑)

—大学卒業時から「ビジネスを通して社会課題を解決したい」という思いを持たれていましたが、今の事業に関して社会に貢献できていると実感できることはありますか。

今携わっている事業が社会課題解決そのものなので、社会貢献性は非常に高いと考えています。harmoを通してデータ分析することで今まで見えなかった課題が見えてきて、新たな治療法やサービスが生まれるように、患者さんの健康価値を作れること自体が社会課題の解決になります。

ただ、このような社会貢献性が非常に高い領域でビジネス化することは容易ではありません。ヘルスケアの課題として少子高齢化が挙げられ、今後の日本は財源が限られる中で支える側の人が減少していく一方で、医療を必要とする人が増加していく構造に変化していくと予測できます。どう考えても今のままではお金を払える人が少なくなり需要だけが増えていくので、どう賄っていくのかが課題となります。そこで効率性を上げることが第一ですが、その反動として医療の質を落とすことは許されません。質や安全性をちゃんと担保しながらコストを下げるにはどうするかという問いは日本における大きな社会課題の一つであると考えています。

また、他の先進国も日本のような少子高齢化の構造へと変化していくことは間違いありません。そこで、日本で解決策が見つかれば他の国の手本になる可能性があります。いわば、日本は世界の実験場です。ビジネス化が難しい領域でそれを可能にすることは世の中にとってすごく価値のあることで、だからこそやる意味があると考えています。

大事にしている三つの軸、今後のビジョン

—石島さんが大事にされている、仕事をするにあたって心掛けていることはありますか。

これは三つあります。まず一つ目が、仲間と共に楽しく仕事をする。二つ目が、感謝をして周りの人に恩返しする。そして三つ目が、できるできないじゃなくて、やるかやらないか。この三つは常に意識しています。

—「仲間と共に楽しく仕事をする」というのは、様々なプロジェクトを立ち上げられてきた姿から伝わってきますね。

社会課題の解決って楽しいんですよ。でも、いざ社会課題に取り組むとなるとみんな急に真面目にやりだすんですね。WorldFutもパブリックビューイングの時もそうでした。真面目にやることはもちろん大事ですが、それだけだと面白くありません。シリアスな顔をしながら社会課題をしなくてもいいんじゃないかと私は考えていて、自分たちも楽しみながら社会の課題が解決される方がいいなと思っています。

一緒にやってくれる人に対しては、その人の意思やどうしたいのかというところを最大限尊重できればいいなと考えています。人によりますが、私は管理されたくないという思いを持って働いてきました。そのような人を厳しくマネジメントすることは逆に意味がありません。できる人であればあるほど自分で考えて意思を持って行動するので、そういう人に関しては困っていることがあれば助ける程度にしています。このような形が望ましいと思いますね。

—二つ目の「感謝をして周りの人に恩返しする」という心がけは、経営企画だからこそ事業の人を支えるといった面で感謝と結びつくのでしょうか。

これは経営企画だからとかは関係なく、会社全体で感謝し感謝される関係性を構築しています。感謝をすることはすぐにできますが、感謝をされるためにはまず自分が相手に貢献する必要があります。自分の仕事を通して周りの人達から感謝されるような働き方をしなくちゃいけないと考えていて、逆に相手にやってもらったときは感謝することを普段から心掛けていますね。

—三つ目の「できるできないじゃなくて、やるかやらないか」というのは、新しいことに挑み続けた石島さんだからこそ言えることですね。

この考えは昔からあって、前例がないことに取り組む方が楽しくなっちゃいますね。前例がないからできないとなると、何も始められなくなってしまいます。自分がやりたいことに対してどういう条件があればできるようになるのかは常に考えていて、大抵のことは何でもできると思っていますね。

—では最後に、今後の会社と個人のビジョンについてお聞かせください

会社としては、まずharmoの事業を軌道に乗せることを第一に実現したいです。会社としてきちんと結果を出したいと考えています。そのためには、我々が提供しているサービスを社会に認知させて、「薬に関連するPHRと言えばharmoだよね」と言ってもらえるようにはしたいです。ある一定のポジションを築いた上で、利用者を増やすだけなくサービスとしての価値も創出していくことが一つのビジョンになります。シミックグループ全体を支えられるくらいのプラットフォームとしてサービスを成長させていきたいです。

個人としても、経営者としてharmo株式会社をサステナブルな状態にして結果を出すことが第一義になります。その先はあまり考えていませんね。もっとプライベートな視点で言うと、私は「世界中で意味のあるプロジェクトを魅力的にデザインする」と掲げているので、harmo以外のところでもプロジェクトを立ち上げたいと考えています。社会課題の解決に繋がるようなプロジェクトであるならば、私ができることであれば力を貸したいです。

—本日は貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

本日お話を伺った石島氏がCo-CEO、経営管理部長を務めるharmo株式会社についての情報はこちら

この記事を書いたライター

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