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医学部を中退して起業し、デカコーンを目指して資金調達を実施!「30代40代ができない仕事をやるべき」をヒントに生み出された事業を展開する若き代表加藤江氏の波乱万丈な経歴とこれから

HUPRO 編集部
医学部を中退して起業し、デカコーンを目指して資金調達を実施!「30代40代ができない仕事をやるべき」をヒントに生み出された事業を展開する若き代表加藤江氏の波乱万丈な経歴とこれから

京都大学入学辞退、大分大学医学部を中退し、起業。タピオカブランド事業の失敗やメディア売却を経て、現在は(株)トリピの代表取締役を勤める加藤江氏。

今回は波乱万丈ともいえる生活を20代の内に経験した加藤氏に、事業立ち上げの経緯や今後のビジョンなどについてHUPRO編集部がお話を伺いました。

【略歴】

2016年3月 京都大学合格/入学辞退
2018年4月 大分大学医学部医学科入学
2019年7月 アリアン合同会社(現:株式会社トリピ)設立 タピオカブランド事業、SNSマーケティング事業、メディア事業を運営。
2021年10月 宿泊ギフトサービス 「StayGift」β版リリース。 シード資金として4800万円の資金調達を実施。

【キャリアグラフ】

「エリートコース」と言われる医学部を辞めて起業の道へ

―京都大学入学の辞退、大分大学医学部中退と驚くような経歴をお持ちのようですが…?
はい。自分でも珍しい経歴であると自覚しています(笑)

幼い頃から「将来は何か凄い人になりたい」という気持ちがありました。

両親や周りの大人たちに「どんな人が凄いの?」と聞くと、「医者」と「社長」という回答が多かったので、どちらかもしくは、どちらも目指そうと思いました。

高校受験の際に、「社長はいつでもなれる。医者の場合は医師免許が必要だ」と考え、医学部進学を決意。一度は京都大学に合格しましたが、入学を蹴って医学部への進学を目指しました。

―「医者になりたい」という意思が強いと推測しますが、どうして中退されたのですか?

大学生活を退屈に感じたためですね。

入学と同時に医者になるルートが確定したせいか、日々の生活で自分の心が動くような刺激を感じられませんでした。

「本当にこのままで良いのか?」「医者として誰よりも大きな価値を生み出せるのか?」と日々疑問に思い、もう片方の夢「社長」へのシフトを決意。

休学して上京し起業してみると、医者よりも大きな価値を生み出せることを確信したため、医者になる選択肢を捨てました。

―大学を中退後、どのような事業に取り組まれたのですか?
タピオカブランド事業、そしてSNSマーケティング事業やメディア事業に取り組みました。どの事業も起業家の先輩方に言われた「30代40代ができない仕事をやるべき」というヒントから考え出した事業です。

初期は、当時ブーム真っ只中だった「タピオカブランド事業」が収益の柱でした。

―丁度ブームの波に上手くのれたのですか?
そうですね。空前のブームにのっかり出店。どんどん売上をアップさせようとワークしました。

思い切って原宿に店を構えたのですが、これがいけなかった。満足に資金がない中での出店だったので、「美味しさ」がお客さんに伝わる前にお金が底を尽きてしまいました。

タピオカブームが終わったこともあり、お店を閉めることに。
最終的に「貯金ゼロ、リボ払い30万円」と絶体絶命の状況に陥ってしまいました。

この頃はご飯をシェアハウスの誰かからもらう日々で、本当につらかったですね…。

―まさに「絶望的」と言える状況ですが、その後どのように復調したのですか?
ここでようやくSNSマーケティング支援事業とメディア事業が功を奏します。

「旅行メディアを運営しているSNSマーケティング企業」というブランディングが注目されはじめ、紹介や問い合わせが増えました。

自社で旅行メディアも運営していることで信頼感が増し、SNSマーケティング支援を任せたいと思っていただけることが多く、ようやくピースがはまったように感じましたね。

また、もう一つのメディアもうまくいき、こちらは売却しました。

ECプラットフォームリリースのために資金調達へ

―事業が伸長している中で、新たにECプラットフォームをリリースされたとのことですが?

はい。宿泊ギフトサービス「StayGift」をリリースいたしました。

「StayGift」はオンラインで簡単に宿泊チケットが贈れるサービスです。

「〇〇ホテルの宿泊券が当たる!」といったキャンペーンでよく使われる宿泊ギフトですが、個人間で贈る方法は、いまいちな方法しかないんですよ。

カタログギフトか宿泊に使える金券を贈るか、あとは奢ってあげるしかない。もらいたい需要が高い宿泊チケットですが、普通にギフトする手段がないんですよ。

例えば、ネックレスをあげるとき、カタログギフトや金券という形で相手が選べるギフトを贈るのもいいですが、実際には、何が喜ばれるかを悩んで一つを選んで贈ることが多いですよね。こんな風に普通に宿泊チケットをギフトできるようにしたのが「StayGift」なんです。ありそうでなかったサービスです。

Skyland Ventures㈱とみずほ銀行㈱、日本政策金融公庫を引受先・融資元として、総額4,800万円の資金調達を実施しました。

―いきなりの資金調達ですが、加藤さんがすべて行担当したのですか?

顧問税理士と経営コンサル企業で働く副業メンバーに手伝ってもらいました。

管理会計は顧問税理士を中心に任せ、ファイナンスや経営企画に関してはその副業メンバーと私が担当しました。

幸い、投資家向けの3分の動画を送ると、弊社の事業に好印象を持ってくれた投資会社があり、すぐに資金調達を実現できました。

―今後さらなる資金調達も考えているのですか?
そうですね。2024年に上場準備を目指すため、必要になると思います。

ただ、今の弊社の体制だと、10億円規模の厳しい調達には対応できません。新たに人材を募集する予定です。

特に私が担当している経営企画やファイナンスに対応できる人材が欲しいですね。これから会社を伸長させていくためには必須なので。

事業会社での経営企画や監査法人での業務を経験した方は特にぴったりだと思います。

今後のビジョンに関して

―今後に関してどのような展望を考えていますか?

宿泊ギフトサービス「StayGift」をもっと大きくしたいです。

宿泊市場は6兆円、ギフト市場は10兆円と大きいです。この2つの市場を狙っていきます。

2023年にはグローバル展開を開始し、世界中で使用されるサービスにするために動いていきます。

会社を時価総額が100億ドル以上と評価される、未上場ベンチャー企業「デカコーン」にしたいですね!

お話いただきました加藤氏が、代表を務める株式会社トリピのホームページはこちら

この記事を書いたライター

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