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《公認会計士試験》短答3ヶ月前!!これだけはするな!勉強法と生活習慣について!

けいご|公認会計士
《公認会計士試験》短答3ヶ月前!!これだけはするな!勉強法と生活習慣について!

今回は、短答3ヶ月前にやってはいけない勉強方法と生活習慣について、お話ししていきます。約10ヶ月で短答式試験に一発合格した私の実体験に基づくお話しですので、3ヶ月前で勉強法や生活習慣に不安が残る方は是非さいごまでご覧ください。 

短答式試験の特徴

 そもそも公認会計士試験の短答式試験の特徴をおさらいしておきましょう。勉強法を考える際には以下の試験制度を再度把握しておく必要があります。

① 足切り
② 相対評価
③ 短答は択一形式

これらの特徴は知っているだけでは意味がありません。これらの特徴を踏まえて勉強法にまで落とし込む必要があります。次のパートで勉強法に落とし込む前に以下で各特徴について説明しておきます。

1つ目の足切りは、全科目の合計点が合格基準を満たしていても、1科目でも得点比率40%という足切り基準を下回っていれば、不合格となる恐ろしい制度です。苦手科目を作ってはいけないとよく耳にしますがそれはこの足切りがあるからです。

2つ目の相対評価の試験では、他の受験生全体の出来によっては、毎回、合格基準点数が変動します。なお、反対の意味の絶対評価は他の受験生の出来に関わらず、合格点は70点以上というように不変の合格基準点数で合否が判定されます。絶対評価の場合は他の受験生の動向を把握する必要はありませんが、相対評価では重要になります。

3つ目の択一形式は、至極当たり前ですが、選択肢が与えられその選択肢が正しいか否かを判断し回答していきます。そして、択一形式ということは幅広く浅く知識を問いたいのだなと捉えることもできます。

これらの3つの短答式試験の特徴を意識して、以下で短答3ヶ月前の勉強法に落とし込んでいきます。

短答3ヶ月前にしてはいけいない【勉強法】

では、今回の本題の短答3ヶ月前にやってはいけない勉強法について、上記で再確認した試験制度と照らしてお話ししていきます。

①足切りを意識して勉強していない

足切りという試験制度がある以上、得点比率が40%を切ってしまいそうな苦手科目があるのであれば、放置してはいけません。この時期に最優先すべきなのは、苦手科目の再復習です。

苦手科目のうちどの分野が得点できて、どの分野が得点できないのかをしっかり分析して、丸1日苦手科目の苦手分野克服に費やす日を作って勉強すべきです。

どのように復習するかというと、テキストの読み込みです。答練の復習では断片的な復習しかできないので、必ずテキストに立ち戻って再復習してください。

テキストに書かれていることを理解して回答できれば、足切り基準の40%を下回ることは絶対にありません。絶対にです。

②相対評価を意識していない

相対評価を意識していないというのは、言い換えると重要性を意識していないということです。相対評価の試験は他の受験生が解ける問題を取りこぼすことは許されません。逆に言えば、細かすぎる内容は多少取りこぼしても合否に影響はありません。

各予備校のテキストに重要度が書かれているので、その重要度を参考に勉強しましょう。
例えば1つ目の足切りのところでお話した苦手科目の復習も、予備校が出している重要度が高い順に復習していきましょう。

重要度が高いAとなっているもののうち、苦手な分野から復習していくといった具合です。重要度Aとなっている分野の取りこぼしは致命傷となる可能性が高いので心して復習してください。

③ 短答は択一形式の試験だということを意識していない

何を当たり前のことを言っているんだと思われるかもしれませんが、意外と皆さん忘れがちです。論文式試験は論述式なのでアウトプットできるようになるまで知識レベルを高めないと行けませんが、短答式試験は択一式なので選択肢があっているか間違っているかさえ分かればよいのです。

アウトプットできるまで知識レベルを高めなくてよいのです。特に短答式試験特有の論文式試験にはあまり出題されない範囲や、知っていれば解けるようなものは問題文を見て正誤が判断出来さえすればよいのです。

実際に私は予備校の重要度によって、知識レベルを分けていました。例えば重要度Aのものは定義や趣旨を理解・暗記し、説明できるようにしていました。そして重要度Bのものは定義や趣旨を理解し、キーワードを暗記しキーワードをつなげれば説明できるという状態でした。最後に一番重要度の低い重要度Cのものは、定義や趣旨を理解し、暗記が必要な箇所は暗記し選択肢を見れば正誤が判断できるという状態でした。

短答3ヶ月前にしてはいけいない【生活習慣】

続いて、短答3ヶ月前の生活習慣についてです。

①昼過ぎまで寝ている

試験は朝から開始されるので、生活リズムを朝型に戻していける方は朝型にシフトしていってください。大学の授業を午前中に入れていたので、必ず朝は起きるようにしていました。

②体調管理が疎か(うがい・手洗い・風邪予防)

朝型も大事なのですが、この時期にもっと大切なのは体調を崩さないことです。こういったご時世もありますし、気温も下がってくる季節ですのでなおさらです。

皆さんは今体調万全で勉強できるのが当たり前と思っているかもしれませんが、体調が悪くなると全然勉強できません。

この大事な時期に体調を崩してしますと合否にも影響してくるので、手洗い・うがいだけでなく、バランスの良い食事・十分な睡眠、適度な運動とできる範囲で体調を万全に保っていきましょう。

体調が万全で勉強ができなくなると、モチベーションが下がりメンタル面にも影響しますので、心身ともに健康に過ごしてください。

まとめ

 最後にかんたんにまとめておきましょう。

短答3ヶ月前にやってはいけない勉強法・生活習慣

【勉強法】
①足切りを意識して勉強していない
②相対評価を意識していない
③ 短答は択一形式の試験だということを意識していない
【生活習慣】
・心身の健康を疎かにすること

 最後まで読んで頂きありがとうございました。
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この記事を書いたライター

クラウド会計専門 税理士法人クラウドフォーカス所属。早稲田大学大学院会計研究科卒業後、大手監査法人・大手税理士法人・中小会計事務所での勤務を経験。経験を基に会計士試験情報・転職情報・アカスク関連情報を個人の各種SNSで発信中。
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