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税理士として同世代の起業家をサポート!千代田悟志税理士事務所 千代田悟志代表が語るキャリアと今後のビジョンとは?

HUPRO 編集部
税理士として同世代の起業家をサポート!千代田悟志税理士事務所 千代田悟志代表が語るキャリアと今後のビジョンとは?

大学卒業後、会計事務所や大手税理士法人を経て独立開業した千代田悟志さん。千代田区で起業家や経営者のサポートする千代田先生にこれまでの経歴や今後のビジョン、求める人物像などHUPRO編集部がお話をお伺いしました。

税理士を目指したきっかけ

ー税理士を目指したきっかけについて教えてください。

商学科の高校に入り、簿記が得意で日商簿記2級にも受かりました。大学に進学後、1年次に日商簿記1級の勉強しましたが、難しすぎたので勉強をやめて遊んでいました。その後新卒で不動産会社に就職したのですが、普通に働くだけだと将来的にどうなのかなと思い、資格を活かせる仕事をやろうと思ったのがきっかけです。そこから税理士事務所に転職し、税理士になる勉強を始めました。

ー税理士試験の勉強にあたって苦労されたことはありますか?

税理士事務所で働きながら学校通って、仕事が忙しい時でも勉強をやらなければならなかったことが大変でした。税理士の勉強を始めてからは学生の時に勉強しておけばよかったなと本当に思いましたね。仕事の移動やお風呂の時間に本を読んで理論を覚えたり、朝早く起きて事務所で勉強をしていました。

会計事務所と大手税理士法人を経て独立

ー独立されるまでずっと同じ税理士事務所に勤めていたのですか?

転職は何回かしました。最初に勤めたところは5、6年くらい勤めました。2科目取得後、ステップアップしたいと思い転職しました。次に勤めたところは勉強時間がほぼ取れなかったので1年ほどで退職し、町の小さな税理士事務所に転職しました。
この職場に就くまでの間に3ヶ月ぐらい空白の期間がありました。その3ヶ月の間に仕事せず勉強に専念して、法人税法と消費税法に受かりました。その後勤めた税理士事務所は勉強しやすい環境だったので相続税法を取得し、税理士資格を取得しました。資格取得後、準大手の税理士法人に転職しました。

ーなぜ独立をしたのでしょうか?

税理士を目指すにあたって、最終的には独立できたらいいなという気持ちで勉強を始めていました。準大手の税理士法人に就職後、もう転職はないかなと思いました。歳も歳だしここでずっと勤めるか、もし勤めないなら開業かなと考えていました。40歳~50歳になった時を考えたとき、この働き方は無理だなと感じ独立を決意しました。

同世代の起業家をサポート

ー独立後はどのようなお仕事をされているんですか?

あまり大きい事務所ではないので、代表として実務もやっていますし、管理もやっています。特に創業支援に力をいれていて、資金調達や融資のサポートをしています。融資の成功率は90%超えていますし、補助金も結構ご依頼が多いですね。最近はコロナが関係あるのかわかりませんが、事業再構築補助金や小規模事業者持続化補助金とかのお話は増えるようになりました。

ー創業・起業支援に特化しようと思ったきっかけはなんですか?

千代田という名字が珍しいので千代田区に開業しましたが、独立するにあたってただ名前が千代田の税理士だよって言っても、今は何か色がないと税理士もダメかなと思いました。飲食専門税理士とか、美容師専門税理士とかいろいろあると思うんですけど、自分は業務で絞ることにしました。そんな時に創業か相続でちょっと迷ったんです。私も30代で税理士としては若い方なので、相続となると基本的に年上の方のサポートが対象となると思います。創業であれば、若い方が起業するケースが多いので、同年代で起業する方のサポートをしたら充実感があるかなと思い、創業支援というかたちで色をつけました。

ー今までしてきた仕事で苦労や大変だった案件はありましたか?

税理士法人に勤めていた頃は、上場準備の案件にも携わっていたのですが、通常の業務のスケジュールが結構タイトだったので、タイトな中で書類を戴くことが大変でした。
独立後は、長年無申告の方からのご申告を依頼されたことですね。無申告だったので申告期限は過ぎているのですが、諸事情でいつまでには提出してほしいと依頼があったので、すごく短い期間で対応しないといけないというのが大変でした。税理士に不満が出やすい理由としてはレスポンスが悪いことも上位に上がると思うので、常にスピード感を持つようにしていました

ー仕事をする上でやりがいを感じる瞬間はどんな時ですか?

責任と期限がある仕事なので大変な部分はありますが、やはりお客さんが喜んでくれて「ありがとう」と言ってもらえるときにやりがいを感じますね。例えば、資金調達をお手伝いした際に「先生のおかげで融資受けることができました。ありがとうございます。」と言って貰えると嬉しいですね。相続に関しても目に見えて払うはずだった税金が低くできるので「ありがとうございます。助かりました。」と言ってもらえることがやりがいになっています。

スタッフさんも満足できる事務所づくり

ー今後のビジョンを教えてください。

事務所としてはまだ人があまりいないので、スタッフさんも和気あいあい働きながら楽しい事務所づくりができたらいいかなと思っています。スタッフさんもお客様と同じように考えるべきだと思っていて、スタッフさんも満足できる事務所づくりをしていきたいです。その中で良いサービスを提供できるような事務所を作っていきたいですね。
仕事でいうと相続の方を強めていきたいです。創業関係の法人サポートの事業部と相続の事業部を分けてやりたいなと思っています。

ー千代田先生が求める人物像はありますか?

コミュニケーションが取れてやる気がある人です。知識や勉強、資格とかは私も資格ゼロで入社して働きながら資格を取ったので、やる気がある人なのであればいいかなと思います。税理士って取得した科目はなくならないので、税理士は結局諦めなければいつかは取れる資格だと思っています。だから本当にやる気あって諦めないような人がいいですね。

ー税理士を目指している方にメッセージをお願いします。

税理士の勉強は大変だと思いますが、税理士の資格を取ってからがスタートだと思います。
資格を取得してから先生と言われるのも最初は恥ずかしいですが、なんだかんだ先生と言われるのは嬉しいです。
お仕事も税法が変わると常に勉強していかなければならないですが、逆に言うと常に新しいことが出てくるので飽きないです。そういう面も含めてプロフェッショナルになりたい方や何かの道を極めたい方には楽しいと思える面も多いと思います。勉強頑張ってください。

―本日はお話を聞かせて頂きありがとうございました
今回お話頂いた千代田悟志さんが代表を務める
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この記事を書いたライター

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