「総務の仕事は大変?やりがいを感じるのはどんなとき?」この記事では、総務の仕事内容について解説します。仕事をしていて嫌になってしまう場面や、上手に業務をこなしていくためのコツといった内容について紹介していますので、これから総務の仕事に転職することを目指している方は参考にしてみてください。
まずは、総務の仕事内容と業務範囲について理解しておきましょう。
総務が担当している仕事は非常に広い範囲にわたりますが、例えば以下のような業務を行なっています。
このほかにも総務の仕事はまだまだたくさんあります。
かなり雑多で「何をやっているところなのかよくわからない」というのが実感だと思いますが、業務内容をひとことでまとめて説明しにくいこと自体が、総務という仕事の特徴といっても過言ではないでしょう。
経営の三要素として「ヒト、モノ、カネ」と表現されることがありますが、このうち「ヒト、モノ」を管理するのが総務のお仕事だとイメージしておくと良いかもしれません。
総務の仕事をしていて「大変」と感じる場面としては、以下の2つをあげることができます。
・1.総務の仕事はミスができないので大変
・2.総務の仕事は勉強が大変
それぞれの内容について、順番に見ていきましょう。
総務の仕事で大変なところは、とにかくミスをしないように慎重に業務を行う必要あるところです。
例えば給与計算や契約書などでは、ミスを起こさないよう非常に細かいチェックをしなければなりません。
またミスをすると従業員や取引先に直接迷惑をかけてしまうため、プレッシャーが常に付きまといます。
つぎに総務の仕事で大変なところは、社会の動向をよく把握することや法改正などについて、常に最新の情報を正しく理解しておかなければならないということです。
例えば「働き方改革関連法」について理解していなければならないということがあります。
有給休暇や残業時間について、法律に沿った正しい管理をするためには、今となっては「働き方改革関連法」の知識は重要です。
このほかにも「コンプライアンス(法令遵守)」「コーポレートガバナンス(企業統治)」など、総務が勉強しておかなければならないことはたくさんあります。
社会や法律はその時代で変わり続けます、総務は時代に取り残されないよう勉強を継続しなければなりません。
総務の仕事は一つの業務にじっくりと集中して取り組むということがなかなかできません。
複数の仕事を同時進行でこなしていくマルチタスク能力が必要になりますから、マイペースで仕事に取り組みたい人は不満を感じる場面があるかもしれません。
また、総務の仕事は悪い言い方をすれば「何でも屋さん」です。
社内のいろんな部署から依頼が来ますから、それらを処理していくだけでも忙殺されます。
郵便物から電話の取次ぎまで、ありとあらゆる雑務を次々とこなしていく気力と体力が必要です。
またこれらの業務をこなしつつ、同時進行で契約書類などの細かい作業を行わなければなりません。
総務の仕事を上手にこなすためには、とにかくメモをとる習慣を身に着けることです。
総務の仕事はとにかくつぎつぎと仕事が舞い込んできますから、これらを自分の記憶だけに頼るのは絶対に不可能です。
記憶だけに頼っていると、必ず抜け漏れ落ちが発生してしまいます。
この点、そのつどメモをとっておく癖をつけておけば安心です。
メモは備忘録になるという目的だけでなく、仕事の優先順位をつけることにも役立ちます。
自分が担当する仕事を可視化し、どれから処理していくのか?を明確に意識しながら日々の仕事に取り組んでみると良いでしょう。
また、総務の仕事はレスポンスの良さも大切です。
任せられた仕事の進捗状況がどうであるのか、いつまでに仕上げられそうなのかをいつでも答えら得るようにしておかなくてはなりません。
レスポンス良くまた効率的に仕事を片付けていくためにも、メモをとる習慣を必ず身につけましょう。
総務の仕事のやりがいは、職場の仲間から感謝される場面が多いというところです。
従業員をサポートすることも多い仕事であることから、「ありがとう」と感謝の言葉を受けることがあることは、総務の仕事の醍醐味といえます。
逆にいうと、総務の仕事は具体的な数値で評価されることがあまりありません。
営業マンであれば「これだけの営業成績を上げ、これだけの貢献をした」ということが数値で示すことができますが、総務ではそういったことは基本的にはできません。
お給料についても成績に従って上がっていくということもないですから、個人の成績が見える仕事をしたい人には総務の仕事は少し辛く感じるかもしれません。
総務の仕事は会社全体に関わる仕事が多いことから、会社を俯瞰して見ることや経営層に近い考える力を磨くことができます。
総務として実務経験を積めば、将来的に経営企画などのマネジメントキャリアにつなげることが十分期待できるというところにあります。