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無くならない職務!経営企画の将来性とキャリアアップについて

岡山 由佳
無くならない職務!経営企画の将来性とキャリアアップについて

経営企画は企業において重要な職務であり、多くのスキルが必要であることから、将来性のある仕事であるといえます。
なぜ将来性があるといえるのかについて、今回は、経営企画に求められるスキルや、経営企画の経験を活かしたキャリアアップの観点から、経営企画の職務について解説いたします。

経営企画の将来性は?

経営企画の仕事

経営企画は、企業の事業の方向性を定める重要な職務です。
経営企画や事業計画を立案し、立案を基に経営会議の運営を行い、その会議の結果を実施していくという、多岐に渡る業務です。

経営企画の仕事内容詳細については下記のコラムをご参照ください。

AIと経営企画

現在、数多くの仕事はAIに取って代わられ、多くの人が職を失うといわれています。

既に新型コロナウイルス感染症の影響によって、対面型の接客を控える動きにより、無人レジや配膳ロボットの導入が盛んになりました。それに伴いレジ打ちの仕事や配膳の仕事を人が行う必要性が低くなってきています。

しかし、経営企画の仕事は、AIによって全て完結の出来る仕事ではありません

経営企画や事業計画を立案するための、自社の現状分析や市場分析や、経営会議を行うための、会議の日程を調整すること等に、AIの活躍を期待することが出来ますが、全ての仕事内容がAIによって行われるとは考えにくいです。

それは、経営企画には多くのスキルが必要であり、人が必要になる場面が数多くあるためです。
よってAI技術が発展していく未来においても、経営企画は重要な職務であると考えられ、将来性はある仕事であるといえます。

経営企画に必要なスキル

経営企画には、実に様々なスキルが必要です。これらのスキルをAIが網羅することは難しいでしょう。経営企画に必要なスキルについてご紹介致します。

経営関連知識

経営視点に立って業務を進めるため、経営や財務、企業法務やファイナンス、営業やマーケティングにおける専門知識が必要とされます。

情報収集、分析スキル

自社の業績や財務データだけでなく、市場や競合の動向などの情報を収集して、分析する能力が必要とされます。

論理的思考力

上記の情報を基に、数字とともに戦略や施策をロジカルに説明できるようにするための論理的思考力が必要とされます。

プレゼンテーション能力

上記の知識や情報を駆使し論理的思考力よって導き出された経営企画を、経営陣や利害関係者を説得させ実行に移すためのプレゼンテーション能力が必要とされます。

コミュニケーション能力

経営企画を実行に移すためには、経営陣や利害関係者の理解のみならず、それを実行するために必要な人材を適材適所におき、企画通りに働いてもらう必要があります。
多くの人が企画通りに働くためには、携わる人々と上手く折衝を行うためのコミュニケーション能力が必要とされます。

経営企画とキャリアアップ

経営企画は企業内の重要な職務であり、またAIが発展をしても、上記のように様々なスキルが求められることから、無くなることがないと考えられる仕事であるといえます。

企業内において経営企画の職務が無くならず、将来性があり経験を積むほど収入が増加することが期待できる職務であると同時に、その経験は企業外でも活かすことが出来ます。

経営企画の経験を活かした、キャリアアップについてご紹介致します。

大手企業の経営企画に転職をする

経営企画が取り扱う業務の範囲は、一般的には大手企業ほど多岐に渡るといえます。多岐に渡ることで、経営企画に必要となるスキルが高度なものとなり、結果として収入が増加することとなります。

例えば、国内のみに事業所を構える企業の経営企画において、英語力は必要とされませんが、国外にも事業所を構えていたり、経営陣に日本人以外がいる場合には、英語力が必要となります。

英語力が必要で無い企業よりも、英語力が必要となる企業の方が、支給される給与が高いことが一般的です。
このように、大手企業の経営企画に転職することが、キャリアアップとして挙げることが出来ます。

コンサルタント会社に転職をする

コンサルタント会社は、経営企画を企業外に外注する場合に必要とされるものです。経営企画の経験を活かし、複数の企業を担当し、様々なケースの経営企画に携われることが出来ます

複数の企業を相手にすることから、所属する企業の経営企画を行うよりも、様々なケースに応対するためのスキルが必要となります。
こちらも必要となるスキルが高度なものとなることから、結果として収入が増加することとなります。

このように、コンサルタント会社に転職することも、キャリアアップとして挙げることが出来ます。

コンサルタント会社を設立する

大手企業や、コンサルタント会社に転職をすることで、経営企画の経験をより積み、収入を増やすことが出来ますが、いずれの方法も、サラリーマン、給与所得者であることには変わりありません。
当然ながら、その収入は会社全体の売上内の経営企画部に充てられた予算内が上限です。

この上限を無くすためには、コンサルタント会社を設立し、自らが社長、事業主になることです。
上限が無いということは、自身の活躍次第で収入を増やすことが出来ます。
このように、コンサルタント会社の設立をすることも、キャリアアップとして挙げることが出来ます。

まとめ

このように、経営企画の仕事は、将来性のある職務であるといえます。
経営企画に就きたいと考える方や、経営企画部に所属しながらキャリアアップを目指したい方等は、是非HUPROのコラムや転職サービスをご利用ください。

この記事を書いたライター

大学在学中より会計業界に携わり10年超の会計事務所、税理士法人での実務経験を経て独立。各業種の会計業務に関するフォローのみならず、ライターとして税務、労務、経理の話題を中心に、書籍やWebサイトに数多くの寄稿を行う等の様々な活躍をしている。
カテゴリ:コラム・学び

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