士業・管理部門のキャリアコラムが集う場所|HUPRO MAGAZINE
士業・管理部門のキャリアコラムが集う場所

カテゴリ

経理の転職で年収アップを目指す方法を徹底解説!

HUPRO 編集部
経理の転職で年収アップを目指す方法を徹底解説!

経理職の平均年収はおおよそ400万円程度と言われています。日本の平均年収を鑑みると比較的低めだといわれていますが、今の年収が不満な方が、同じ企業内で年収をアップさせようとしても、勤務先の財政状況が良くなければどうしようもありません。もし年収を上げたければ、景気の良い企業に転職するのが近道なのです。今回は、どうすれば人気企業から求められる人材になれるか?というところにフォーカスして解説します。

▶︎ 経理の転職・求人情報はこちら|HUPRO

経理の年収はどれくらい?

経理職の平均年収は、一般的に400万円から600万円であると言われていますが、同じ経理の中でも、仕事内容によって年収は変わってきます。
仕訳の作成や経費精算など、簡単な月次作業を行なっている担当者は年収が300万円から450万円程度です。
一方、年次決算の担当者や子会社決算担当者など、経理として経験が長くないとできない業務を行なっている人は500万円から600万円であると言われています。

経理部長やCFOなどのクラスに就いている人は、1000万円を超えることもあります。

経理で年収を上げる方法・キャリアパスの事例

経理で年収を上げる方法は、以下の4つです。

・自社で役職を目指す
・資格・スキルを身に付ける
・転職する
・独立開業する

年収や勤務する会社の将来性など、現在置かれている状況に合わせて最適な方法を選択しましょう。

自社で役職を目指す

経理で年収をアップさせる方法の一つとして、今所属している会社での役職アップを目指すという方法があります。
経理・会計系の仕事においては「経理→会計→財務」と専門性が高まっていき、会社の経営や資金運用などに関わる領域になると、給与も高くなる傾向にあります。
経理部門でそれらの業務も一手に引き受けている場合は、役職の高い人が会計や財務を担うことになるので、その分給与も高いのです。

もし、部門や役職による給与基準が公開されていなかったとしても、自分の上司や、今後目指したい人たちの生活ぶりを見てみれば、だいたいの給与水準は把握できるのではないでしょうか。

今の会社で管理職になれれば、満足いく年収が得られるのであれば、そのまま昇進を目指してみましょう。

転職する

勤務している会社で役職に付いたり、資格を取得しても満足できる年収が得られないのであれば、転職することをおすすめします。

経理職の年収は業種や企業規模によって大きく左右されるので、転職をすることで年収をアップさせることができます。

転職をする際は本当に年収アップが期待できるのか、40代・50代になった時に満足できる年収が得られる会社なのかを確認して転職しましょう。

独立開業する

少し極端な例にはなりますが、簿記資格の先にある税理士や公認会計士の資格を取得することで、独立開業をすることも可能です。
もちろん会計事務所での実務経験等を積む必要があり、時間はかかりますが、キャリアビジョンの中の最終目標として掲げてみるのも良いでしょう。

男女別の経理の年収。女性は活躍可能?

男女によって年収に差が出るのかを解説します。
一般的に男性の経理の年収は490万円ほど女性は430万円ほどとやはり男性のほうが少し高くなっています。男性の方が管理職の割合が高くなっているため、役割給が加算され、このような結果になっていると言えるでしょう。

しかしながら経理の仕事は、専門的な知識が必要で、スキルと経験を重視される傾向にあるため、男女平等に評価されやすいことが特徴です。
そのため、女性もキャリアアップできる機会は十分にあるでしょう。
また、経理の仕事は繁忙期と閑散期が明確に決まっているので、自身のスケジュールのコントロールや、ライフステージに合わせた働き方がしやすいことも特徴です。
経理のスキルや知識さえキャッチアップしておけば、育児を終えた後の会社の復帰などもしやすいと言えます。

年収を上げたい経理職にオススメの転職先

経理職で年収をアップしたい場合は、より高度な仕事を任せてもらえるようになる、またはマネジメントを行えるようになることが重要です。しかし、いくら希望していてもポジションが空かずなかなか希望が通らないという経理の方もいらっしゃることでしょう。

また、社内で年功序列が敷かれており、マネジメント層になるにはまだまだ年数が必要となる場合もあると思います。そのような場合、転職をして年収アップを目指すことをおすすめします。

経理は、会社の中で突出して高い年収を得られる職種ではありません。研究職の給与が高い会社、営業職の給与が高い会社などはありますが、他職種に比べ、経理職の給与が高い会社はまずあり得ません。

それは前述した通り、経理の仕事が売上など直接的には会社の利益には貢献せず、また目に見えてアピールできる成果を得難い性質のためです。そのため、経理の給与は会社内の事務職に近くなります。
ただし、その事務職の給与が高い会社は、そもそも会社全体の給与が高い傾向にあります。 会社の平均年収が高い会社に転職すれば、経理でも年収アップを図ることが可能となります。

大手企業の経理

それでは、一体どのような企業が会社全体の平均年収が高い傾向にあるのでしょうか。
一般的に、大手企業は中小企業に比べて平均年収が高い傾向にあります。商社やメーカーといった名の知れた企業はもちろん、他の大手企業も最近は平均年収をインターネットで調べることができます。おおよその年収は求人に応募する前に情報収集をすることが可能でしょう。

大手企業は、会社全体の年収が平均より高く、それに伴って事務職・経理職の年収も高くなる傾向にあります。年収アップを狙う経理職の方は、大手企業への転職を狙ってみるというのも一つの手でしょう。しかし、大手企業への転職はやはり狭き門です。求人数も少ないため、こまめに求人情報を確認するようにしましょう。

《関連記事》

外資系企業の経理

外資系企業への転職も、経理職で年収アップをしたい場合は効果的です。外資系企業は日系の企業に比べ、平均給与が高い傾向にあります。そのため、経理でも高年収を獲得することが可能です。

しかし、外資系企業へ転職するには語学力は必須です。英語、中国語、フランス語など、その会社に必要とされる語学力を習得する必要があります。必要とされる言語は会社によって変わってきますので、事前確認は欠かさず行なってください。

また、どの程度他言語を仕事で使用するのかは担当する業務によって変わってきます。同じ経理職でも、外資系企業内の日本支社を担当する場合と海外支社を担当する場合とでは、使用する他言語のレベルが大きく変わってきます。募集されているポジションにどの程度のレベルが求められているのかも入社前に忘れずにチェックしましょう。

《関連記事》

経理職の年収アップにおすすめな資格・スキル

経理職には経験とスキルが重要と言われますが、これは経理業務に実際に携わる中で身につけるのもの。
もし、そうした経験をまだ積めていない、もしくは経験だけではなく客観的な後押しがほしいということであれば、やはり必要なのは「資格」です。
特にこれから求められる、年収アップに直結する資格やスキルを見ていきましょう。

英語

英語スキル

意外かもしれませんが、英語はかなり狙い目です。というのも、日本でもIFRS(国際会計基準)を導入している企業では、英語がどうしても必要だからです。
できれば、海外の本社や子会社とコミュニケーションができるレベルだとなおよしです。
大手企業はもちろん英語ができる人は多いですが、会計関連のやりとりまでできるというレベルの人はまだそこまでいません。

TOEICは、800以上の高スコアであれば就職・転職に有利です。

ただし、TOEICだけが高スコアでも、実際の英語力がイマイチだと、本当に英語を使う業務になった際に対応できない場合があります。
本当に英語を使って業務をするのか、あくまで基礎能力を見る上でTOEICスコアを必要としているのか、企業がどういう意図でTOEICスコアを求めているのかを見極めることが必要です。

英語力を経理に求める場合は、IFRSや海外本社・子会社とのコミュニケーションが必要になることもあります。
英語だけでなく、IFRS検定やBATIC(国際会計検定)、USCPA(米国公認会計士)などの資格も視野に入れて勉強することで、専門知識+英語力アップを狙いましょう。

米国公認会計士

上記と同様の理由で、外資系やグローバル企業を目指す人にとって、米国公認会計士( USCPA:U.S. Certified Public Accountant)もおすすめの資格です。

ハードルが高く感じますが、合格率は40%ほどありますので、実は税理士や公認会計士に比べると狙い目なのです。
ただ、試験がすべて英語で出題されますので、TOEICであれば800点~、英検であれば準1級~は必要でしょう。

どちらにしても英語の勉強もした方が良いので、この後に解説するBATICやIFRS検定などから勉強をはじめてみてはいかがでしょうか。

簿記検定

経理であれば、必須ともいえる簿記検定
日商簿記2級まではメジャーな資格で保持者も多いので、もしできるなら日商簿記1級
を目指してみましょう。
2級は、ここ数年で急激に難しくなったという印象がありますが、1級の難易度は昔から高いため、資格の信頼性が格段に高いからです。

1級の試験は年に2回のみ(6月・11月)。以下でご紹介する税理士や公認会計士に挑戦する方もよく受験しています。

現在2級がない方は2級の受験から取り組みましょう。2020年12月からはネット試験
(会場にあるPCで行う)も可能になっていますので、試験日程を待つ必要はありません。

税理士・公認会計士

言わずと知れた難関国家資格である税理士公認会計士

税理士試験は5科目全てではなく、科目合格でも転職への道が開かれます。税理士や公認会計士としての登録がされれば、経理職のみに限らず、より広い将来のビジョンを描くことができるでしょう。

最終的に独立・開業も目指せますので、就職・転職というよりも資格による業務を行おうとする人向けです。

勉強に注ぐ時間も桁違いなので、覚悟を持って臨む必要がありますが、合格後の成果も高い資格といえます。

マネジメントスキル

特に30~40代で経理への転職を考える場合、経理の知識や実務経験だけでなくマネジメント能力を求められることがあります。転職で年収アップを考える場合は、前職で部下を取りまとめた経験などをもとにマネジメント能力をアピールできると有利に働くでしょう。

経理の求人をチェックする

ヒュープロでは経理職でご転職をお考えの皆様のサポートをさせていただいております。
経理の求人も多数掲載しておりますので、是非チェックしてみてください。

また、お電話面談では現在のご年収をお伺いし、転職することによってどれくらいアップさせることができるかをご診断することができます。
今すぐにご転職をお考えでない方も、市場価値を測るためにご利用いただくことも可能です!

まずは無料会員登録から!
▶︎ 経理の転職・求人情報はこちら|HUPRO

まとめ

経理業務は地道な仕事です。
そのため、年収を上げるためにも資格とスキルを身につけるための地道な努力が必要となります。一足飛びには難しいですが、しかし、その分着実です。
時間もかかります。1~2か月の頑張りでは難しいでしょう。今年1年~の努力が実を結ぶように、しっかりと計画を立てて努力しましょう。
コロナ禍の中で、オンラインで受講や受験も可能な資格も増えてきました。2021年は、今後のキャリアのために自己研鑽に励んでみてはいかがですか?

この記事を書いたライター

HUPRO MAGAZINEを運営している株式会社ヒュープロ編集部です!士業や管理部門に携わる方向けの仕事やキャリアに関するコラムや、日常業務で使える知識から、士業事務所・管理部門で働く方へのインタビューまで、ここでしか読めない記事を配信。
カテゴリ:転職・業界動向

おすすめの記事