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アパレル会社から会計事務所へキャリアチェンジ!将来は経営者を目指す!|転職体験記

HUPRO 編集部
アパレル会社から会計事務所へキャリアチェンジ!将来は経営者を目指す!|転職体験記

新卒で東証一部上場のアパレル会社に入社。その後、学生の頃から関心があった会計業界の仕事への想いが捨てられず、会計事務所へキャリアチェンジを果たした松本美香さんにHUPRO編集部がお話を聞いてきました。未経験から会計事務所への転職の経緯や現在の仕事のやりがい、将来ビジョンなど内容盛りだくさんです!

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ご経歴

2001年 アパレル会社入社(東証一部上場)
2011年 会計事務所入社(従業員数:約20名)
2014年 税理士法人入社(従業員数:約50名)

東証一部上場のアパレル会社から会計事務所へ

ー会計事務所に入った理由やきっかけを教えてください。

会計業界には学生のころから興味がありました。通称「マルサ(国税局査察部)」の採用試験も受けようとも思いましたが、一流大学ではなかったこともあって当時は諦めました。

しかし、できなかったことやチャレンジできなかったことというのは非常に気になるもので、新卒で入った東証一部上場のアパレル会社から1社目の会計事務所へキャリアチェンジをしました。

アパレル会社勤務中も、ある会計雑誌を読み続け今から思えば「未練たらたら」の状態だったと思います。
1社目の会計事務所は、自宅から車で10分程度の近所でした。たまたまネットで求人を探していたところ、近所の事務所で募集があることが分かり応募しました。

ーご自宅から近い会計事務所だと通勤も楽ですね。

この事務所は出来高制でパート社員を探していて、本音を言えば正社員がよかったのですが、この時はまだ簿記2級の資格もなければ会計業界での経験もなかったので、パートでもいいと思い選考を受けました。

言い方はよくないかもしれませんが、近所ということもあり通勤費用が削減できるというところを気に入ってもらえたのか(笑)、無事採用となり「記帳代行」から従事することになりました。会計システム、仕訳の切り方、簿記2級の勉強などを重ね、顧問先で経理代行をさせてもらえるようになりました。

やりたい業務を求めて新たな税理士法人に転職

ー前職から今の税理士法人に転職を決めた理由を教えてください。
1社目の事務所で会計事務所の基礎業務を経験することはできましたが、本当は自分がしたい「巡回監査」や「経営助言」などに従事することはできず、この先もチャンスはないということが分かったので、2社目の会計事務所探しを始めました。
スキルアップと年収アップを目標に初めは自分で情報収集をしていましたが、なかなか思うように進まなかったですね。

ー転職活動についてどのように進めましたか?

自分の力だけでは情報収集が難しいということ、たまたま転職サイトに登録したらエージェントからお声がけをいただいたこともあって、会計事務所に特化した転職エージェントに登録しました。大手の転職エージェントには登録しませんでした。

あと、1社目在職しながらの活動だったので周囲に知られたくないということ、日程調整や条件交渉など直接やり取りしにくいことをすべて代わりにしてもらえるということで、エージェントを活用しました。

ー転職活動を振り返り思うことはありますか?

周囲に知られず転職活動をすることは非常に難しいと思います。特に自分自身だけでとなると、かなり強い意志が必要かと思います。そのような中で転職エージェントを活用すると、的確なアドバイスをいただけました。さらに転職活動をしているときに感じる孤独感も一緒に戦ってくれる人がいると思うと緩和されました。

もしまた転職活動をしようと思うなら、同じように特化型の転職エージェントを活用しようと思います。前回の時とは違い、今となれば経験もそこそこあると思うので、さらに違う会計事務所の求人も紹介してもらえると思っています。

現状に満足せず将来に向けて

ー現在の税理士法人での入社時から今までの働き方を教えてください。

入社時は内勤で、巡回監査ができるようになるまでの準備をします。もちろん社会人としての電話応対などもします。今の事務所は正社員で給与も他の会計事務所並みには頂いていると思います。しかし、今の自分の仕事や環境に満足はしていません。満足することで自分はこのレベルで終わってしまうのではと感じているためです。

今の事務所は、フレックスタイム制で出勤時間を2種類から選択できます。また有休も3週間前までの申請にはなりますが、比較的取得しやすくなっていると思います。
4月、5月のコロナの時期にはテレワークを導入し在宅勤務も可能となりました。今は在宅勤務ではありませんが、働き方に対して融通が利く事務所だと思っています。

ただ唯一大変な点を挙げるとすると、やはり会計事務所とはいえ中小企業であるということです。顧問先の経営がうまくいかなければ、自分たちの顧問料に跳ね返ってきます。つまりそれが自分自身のお給料にも跳ね返ってくるわけです。そうなると経営のプロ、税金のプロ集団とはいえ、気の抜けない日々が続くことは、ときとして非常に疲れることがありますね。

ー今の仕事のやりがい、働きがい、将来ビジョンを教えてください。

やりがいや働き甲斐はあります。それは職場環境というよりも、多くの担当先であるお客様に自分が頼りにされている、経営者の方の役に立ちたいという思いからです。

将来のビジョンは、私も経営者になりたいと思っています。その経営者が税理士資格を持って税理士事務所を開業することなのか、今の経験を活かして事業を起こすことなのかはまだ迷っています。いずれにしても、将来のビジョンや夢は今の職場に入ったことで広がったと感じています。

将来の夢やビジョンは、正直言って大学卒業後のアパレル会社では持てませんでした。会計事務所に入所し、多くの経営者や業種を目の前で見ることができたことが、自分の将来への希望につながりました。

自分の経営者への助言やアドバイスが、意外なほどに経営者の力になることがあります。自分はそのつもりではなくても、会計事務所として経営のプロという看板が経営者に与える影響はかなりあると思っています。そんな「他愛もない話」が役になったときには非常にうれしく思います。これがなければ、正直続けられないかもしれません。

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この記事を書いたライター

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