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法律事務所で活躍するパラリーガルの業務内容に迫る!

HUPRO 編集部
法律事務所で活躍するパラリーガルの業務内容に迫る!

今回は、法律事務所でのパラリーガルの「業務内容」について紹介した上で、パラリーガルの魅力に迫ります!
最近ドラマなどでも登場し、話題となっているパラリーガルの仕事ですが、実際に、筆者がパラリーガルとして働いていることから、パラリーガルの仕事に興味がある人はもちろん、知らなかった人にも興味をもってもらえるような内容をお伝えしていきます。

パラリーガルとは?

パラリーガルとは、簡単に言うと、法律事務所で働く事務人のことで、一般的な企業の事務と似ている部分もあるかと思います。
このパラリーガルという仕事、法律の知識や資格が必要だと思っている方も多いと思いますが、基本的には法律の知識や資格は不要なのが、パラリーガルの魅力です!
つまり、法律の知識が不要ということは、法学部出身ではなくても可能だということです。
ただ、仕事上、法律に関わる機会が多いので、法律の知識があった方が良いですし、法律関連の資格を持っていると重宝される場合も多いのが事実です。
この点、仕事上でパソコンを使用する機会が多いので、最低限のパソコン操作のスキル(ワード・エクセル)は必要とする事務所が多いです。その他、ホームページ作成などのスキルもあると重宝されます。

業務内容

主に (1) 法律事務業務 (2) 弁護士秘書業務の二つの業務を行います。(他に経理・広報を担当する場合もあります!)

1) 法律事務業務

弁護士の指導・監督の元に書面を作成したり、各種調査や資料の取得、依頼者との電話連絡や相談受付などを行います。
電話対応では、依頼者や顧問先だけでなく、裁判所、検察庁といった官公庁や他の事務所の弁護士等からの電話が多くかかってきます。伝言を預かることが多いので、法律用語を覚えておくと焦らずに対応できるのもポイントの1つですね。
少し高度になりますが、事務所によっては、初回相談の電話受付(相談の概要を聞く)をする場合もあります。また、電話の対応は、相手の顔が見えていないということが、良くも悪くも影響します。なので、相手の立場に立って電話対応をすることが重要になります。
他に裁判所や銀行、郵便局への外出も多いですね。法律事務所ならではの仕事と言えます♪
例えば、実際に裁判所へ提出する訴状の作成から、事件に関する証拠資料の整理(裁判で実際に使える証拠なのかを検討し、提出物をまとめる作業。)を行うこともあります。
案件によっては、弁護士とともに相談に同伴し相談内容のメモを取り、まとめ直す作業もあります。その後、相談内容に応じて、必要となる書類を取寄せ、まとめます。
法律事務と言えるのかは分からないですが…事務所のホームページの作成や記事を書いている場合は、その更新もします。各種セミナーを主催している事務所の場合、セミナーの準備を任されることもあり、場所の確保、セミナー資料の作成、どうやってセミナーがあることを周知させるかなどを考え、行う必要があります。
他に膨大な資料等をファイリングする作業などもあります。この世に1つしかないような重要な資料などもあるため、管理の仕方も重要となってきます。

2) 弁護士秘書業務

弁護士のスケジュールの管理がメインです。
弁護士の予定は、裁判や相談、依頼者との打ち合わせ、弁護士会の会務など多岐に渡るため、スケジュールの管理は特に重要となります。ダブルブッキングすると最悪ですからね…(笑)
パラリーガルは、出所した際に一日の全スケジュールを把握、その他新規の依頼のスケジュールの管理などから一日の仕事が始まることが多いです。

一日の仕事の流れ

上記に書いた業務内容を一日の流れで書いてみます。(法律事務所や経験年数などで内容の差はありますが…)
出所→一日のスケジュールの把握→郵便物の整理、電話対応、メール対応、来客の対応、裁判所などへの電話等→必要な資料・書類作成、証拠整理・集め→外回り(裁判所・検察庁・法務局・銀行・郵便局等々)→外回りで集めたり、受け取ったりした書類の整理やコピー・ファイリング、その他法律事務業務に記載した内容の仕事→明日以降のスケジュールの確認・管理→帰宅
一日の流れとしては、このような形です。パラリーガルの仕事も多岐に渡るので、一日にこなさなければならない業務は多いですね。そして、仕事柄、〆切に追われることが多いので、忘れていたなどといったミスは基本的には許されないことになります。依頼者の人生に深く関わるため、責任も伴います。ただその分やりがいもあるのがパラリーガルの仕事の魅力です!

最後に

以上になりますが、いかがでしたでしょうか?パラリーガルの仕事内容はお分かりいただけましたでしょうか?ドラマなどを見て法律や法律業界に興味はあるけれど、弁護士は敷居が高いなと感じる方は、パラリーガルとして勤めるのも良いのではないでしょうか?また、法学部出身の方は、自分の勉強した内容を活かせる場でもあるので、ぜひ法律事務所への就職を考えてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いたライター

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