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株式分割を実施した企業の事例と実施する理由を紹介します!

HUPRO 編集部
株式分割を実施した企業の事例と実施する理由を紹介します!

過去に株式分割を行った企業は何社もあります。しかし、企業はなぜ株式分割を実施するのでしょうか。今回は、企業が株式分割を実施する理由や、株式分割を行ったことがある企業の事例を詳しく解説していきます。
そもそも株式分割があまり理解できていないという方は下記のコラムをご参照ください。

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企業が株式分割を実施する理由

なぜ企業は株式分割を実施するのでしょうか。それには、大きく以下の2つの理由があります。

・指定替えを目指すため
・流動性を高めて、投資家の層を拡大するため

それぞれ詳しく見ていきます。

【指定替え】を目指すため

まず、所属する市場を移動することを【指定替え】と言いますが、指定替えを目指すのが企業が株式分割を実施する理由の一つです。
例えば、マザーズから東証一部へ移動するようなことを指します。

東証一部に指定されるためには、以下の条件を満たす必要があります。

・株主数
・流通株式数
・売買高
・時価総額

つまり以上の様な基準を満たして、【指定替え】を目指すための株式分割を実施することもありうるのです。

また、東証一部に指定されれば、インデックスファンドの買い需要も期待できるため、長い目で見たら良い材料かもしれません。

流動性を高めて、投資家の層を拡大するため

次に、投資単価を下げて株を買いやすくして、より多くの投資家に株主になってもらうのが理由として挙げられます。
そして、多くの投資家から、幅広く声を聞こうとする企業の姿勢もアピールすることに繋がります。

例)
100株が500万する株式だとなかなか手が出せない人は多いと思います。そんな中、
100株を500株に分割したとすると、株式発行部数は5倍に増加します。そうなると100株あたりの株価は5分の1になるため、100万に下がり、投資家は買いやすくなる。以上が流動性が高まり、投資家の層の拡大につながると言う流れになります。

株式分割の事例を紹介

過去にどのような企業が株式分割を実施したのでしょうか。
中には、「実際に株式分割を行なった企業がどうなったか詳しく知りたい」という人もいるかもしれません。

ここでは、株式分割を行なった企業の事例を4社紹介します。

ヤフー

ヤフーは1997年に上場して以来初値200万円をつけ、現在までに株式分割を繰り返して成長してきた会社です。上場以降、今までに1株を2株にする株式分割を13回、1株を100株にする株式分割を1回実施しました。

上場したばかりの頃の株は、1株200万円でした。しかし、2017年の10月になる頃には、4,000分の1になる500円程度まで分割されました。

もし上場直後の株を1株ずつ持っていると、2017年の時に分割した株が約80万株になる計算で、4億円に値する資産総額になる結果となっています。
そのため、会社は非常に大きな成長を遂げて、長い間ヤフーの株を持ち続けてきた株主が億万長者になるまで株価が急上昇しました。

ヤフーの株価は急激に上がりましたが、それに伴って売上や利益も数倍成長したので、バブルのように価格が急激に下がることもありませんでした。

Yahoo!

セブン&アイHD

セブン&アイHDは、株式分割の例でよく取り上げられる企業で、成長過程で何度も株式分割を繰り返し株価上昇を続けてきました。
1979年10月の上場から現在までに16回株式分割を実施しており、株価が1万円を超えると分割をしています。

当時購入した1000株を換算すると、今は38倍の38,000株となっています。
さらに配当金が累計で1300万円あるので、25年で約90倍に財産が増えたことになります。

ガンホー

スマホゲーム最大手のガンホーは、「パズル&ドラゴン(パズドラ)」の爆発的ヒットがきっかけで業績が変わりました。
ガンホーは株式分割によって、会社規模を大きく成長させた会社の一つです。

2013年に実施された株式分割では、「1:10」という大幅な分割を2回と「1:100」の株式分割を行いました。
その結果、アプリ配信開始時点では17円しかなかった株価が、2013年5月には1,600円と大きく成長を遂げました。

この影響もあり、ガンホーは資本を集めて急成長してきたのですが、その反面1株に対する株価は徐々に下がっていきました。

東証一部では、必要最低投資金額を「5万円以上50万円未満」にするのを推奨しているのですが、ガンホーは大幅にこの水準を下回りました。
そのため、株式分割によって大きく下がった株価を調整するために、2019年7月10日に株式併合を実施する発表をしました。

株式併合とは、株式分割の真逆で、複数の株式を1つにまとめることを意味します。この結果、株価が引き上げられ、主な目的は見た目の株価を上昇させられることです。

最近では、ガンホーのように株式分割により株価が下がり過ぎてしまった結果、株式併合を行う会社も増えてきています。

ライブドア(旧エッジ)

かつてホリエモンこと堀江貴文氏が経営していたライブドアも、株式分割を実施していました。

株式分割により、バブルが起きた有名な企業の事例として取り上げられます。
エッジは2001年5月に1株を3株に、2003年6月には1株を10株に分割するなど、積極的に株式分割を実施する姿勢を見せていました。

そして2003年12月には、当時あまり見られなかった前代未聞の株式の100分割を実施、10億を超える株を発行し、多くの個人投資家が売買を繰り返していました。
その結果、市場ではさまざまな思惑が交錯し、15営業日連続ストップ高後、連日のストップ安が続いて値動きが荒くなりました。

まとめ

この記事では、株式分割を実施した理由や企業の事例を紹介してきました。
株式分割を実施すると企業や投資家にもメリットがあり、さまざまな理由から株式分割に踏み切ります。

株式分割を検討している企業の担当者の方は、この記事で紹介した企業の事例を参考にしてみてください。

この記事を書いたライター

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