税理士を目指している方の憧れである税理士バッジ。現在税理士になるべく勉強をしている方向けに、税理バッジはいつもらえるのかやバッジの成り立ちなどについてご紹介します。受験へのモチベーションを上げるためにも、ぜひ税理士バッジについて知っておきましょう。
税理士バッジは、シンプルな黒の半球に桜の絵が描かれたデザインです。
このデザインのモチーフは大蔵省造幣局の「桜花の図」が採用されています。
バッジの裏には税理士会の登録番号が刻印されていて、税理士としての立場を証明する役割を持っているのです。
このバッジのデザインには「税の公平な運用は税理士の手で行われるべきである」という意味が込められていると言われています。
税理士バッジは昭和31年に税理士法が改正した際に、会員章として発行されるようになりました。
それまでは税理士会への入会が自由とされていましたが、法改正により税理士会に入会しないと税理士業務が行えない体制が始まりました。
そして税理士会に登録した証として、裏面に登録番号が刻印されたこの税理士バッジが交付されるようになったのです。
また交付会で発行される税理士バッジは基本的に銀製のものですが、実は別途費用を払って購入できるプラチナ製の税理士バッジもあります。
デザインは同一ですが、素材がプラチナになり15,000円で購入することが可能です。
大きさは通常のものより一回り小さく、デザイン性にこだわる税理士はこのプラチナのバッジを購入することもあるようです。
合格して銀製のバッジに満足できない場合は、プラチナ製の税理士バッジも購入できると覚えておきましょう!
税理士バッジについて気になる3つの疑問をピックアップしてまとめました。
税理士を目指している方は、ぜひ税理士バッジをもらった後の取り扱いについて知っておきましょう。
税理士試験に合格した後の交付式に参加した際に税理士バッジが手渡されるようになっています。
ちなみに交付会では「税理士証書」と「税理士バッジ(税理士会会員章)」がセットで交付されますよ。
試験に合格して最初のイベントで、正式に税理士業を始める資格を認定された証書と会員章が発行されるのです。
税理士会のHPによると、常に税理士バッジを着用するように記述があります。
しかし実際の現場の声を調査したところ、税理バッジの着用率はあまり高くないのが現状のようです。
理由としては「失くした時の再交付の手続きが面倒」「再交付料が高い」「特に違反時の罰則などについての規定がない」というものがありました。
着用するように税理士会では規定されてはいますが、バッジをつけていない税理士も多いようです。
罰則など細かい部分の規定がないのが現状ですが、合格したのちには毎日税理士バッジをつけておきましょう。
また税務代行の業務にあたる場合は税理士証票の携帯も義務つけられているので、忘れないようにしてくださいね。
税理士バッジを紛失した時は、税理士会に訪問して手数料を払うことで再交付が可能です。
税理士法第43条には、他の士業の資格で業務停止されている場合は税理士としての活動をしてはならない、また報酬のある公職についた場合も税理士業務を行えないという規定があります。
他の士業での資格停止の期間が終了した、または報酬のある公職の務める期間が終わった場合は税理士バッジの再交付を申請できます。
手数料はいずれの場合も一律5,000円と高めなので、失くしたり壊したりしないように注意しましょう。
また、再交付の手続きには「税理士会員再交付願」が一通と、交付理由によっては税理士票や印鑑が必要です。
場合に応じて再交付に必要な書類や印鑑の必要性を確認するようにしましょう。
税理士バッジをつけるメリットは、税理士としての立場を高められることに加えて自身でも「自分は税理士である」という自覚を強く持てることでしょう。
バッジをつけることで気が引き締まり、業務に身を入れて取り組むことができます。
着用率は高くないとは言われていますが、交付式で税理士バッジが交付されたら毎日でも着用しておきたいという方もいます。
税理バッジの歴史や疑問点について解説してきましたが、税理士バッジがどんなものかイメージがついたでしょうか。
税理士バッジは「晴れて税理士として認定された証」です。また資格保有者であることを示す、信頼の証でもあります。
現在税理士を目指して勉強を重ねている方は、胸にバッジをつけた自分を思い浮かべてください。モチベーションを上げた状態で、受験勉強や税理士試験に挑んでくださいね!