バックオフィス業務の仕事はいずれ人工知能(AI)やロボットに取って代わられる・・・・・・何年も前からそのように言われていますが、果たして総務の仕事はどうなのでしょうか。本記事では、総務の仕事の中で、いずれなくなると思われる仕事と生き残る仕事について考えてみました。
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IT化を経て、人工知能(AI)やロボットの技術革新により「今後なくなりそうな仕事」が議論されて久しいです。
以下は少し古いデータですが、日本では約半分の仕事が、人工知能やロボットなどによって代替される可能性が高いと言われています。
出典:2015/12/2 ニュースリリース|株式会社野村総合研究所
この代替可能性が高い100の職業とは以下のものです。
出典:2015/12/2 ニュースリリース|株式会社野村総合研究所
上から二番目に「一般事務員」、そして中には「行政事務員」や「経理事務員」「人事事務員」など、事務職が軒並みランクインしています。
このことから、事務職に分類される総務の仕事についても、これからなくなる可能性が高いと言われていますが、本当にそうでしょうか。
この調査では、なくなりそうな仕事ともに、なくならない可能性が高い仕事もあげられています。例えば、芸術系、文系の学問や、オリジナリティの技術を必要とされるものです。
具体的には以下の仕事がこの時点ではなくならないと言われていました。
出典:2015/12/2 ニュースリリース|株式会社野村総合研究所
これらのデータはあくまで2014年の調査のものであり、現在はさらに技術が進んでいます。
例えば、ビッグデータの活用ができるようになったため、今までは単純作業しか任せられなかったAIが、大量のデータを投入することで、経験知を持つ人と同じような判断を下せるようになりつつあります。具体的には医療診断などです。
さらに、今までは細かい作業ができなかったロボットも、熟練工と相応の技術を習得するまでに至っています。例えばプリントできるネイルなどはその恒例です。アナウンサーやライターなどもAIによる音声や文章出力の研究が進められています。
今後はさらに、調理、医療、清掃や介護などのサービス産業においても、ロボットが進出しつつある状況です。これでは、将来オフィスワーク自体がなくなるのではないかと危惧するのはやむを得ません。
結果的には、AIやロボットがなしえない、よりクリエイティブな仕事を人間は担っていくことになります。
それでは、本題に戻りましょう。
総務は、企業や組織全体の事務を取り仕切る存在です。従業員が気持ちよく働けるように快適な環境を整えるのが仕事になります。
総務という仕事は、企業によってどこまで対応するのかが異なりますが、経理や人事の勤怠管理のように、定型業務ではないものも多く、それらは決して全てをAIに代替するということは今のところ難しいと考えられています。
例えば、オフィスのファシリティについても、条件を元に最適なオフィス環境を提示してくれるシステムはできるかもしれませんが、各部門の調整のような込み入った仕事は、現在のところは人間にしかできません。
総務には、会社の中で、それだけの特定の部署を作ることが難しい、雑多な業務も集まってきます。総務は専門の職務としておさまりきらない仕事を引き受ける専門家ともいえるのです。
また、総務はオフィスの環境を整備するために、多額の予算を使っています。今まではそれぞれの事務作業に手一杯だったとしても、今後AIの発達によってデータ分析などを効率的におこなえるようになることで、全社的な環境にさらに目を配り、経営戦略として必要なものを取捨選択するといった、より高度な仕事にシフトしていくのではないでしょうか。
総務の仕事で生き残るためには、会社の経営方針に沿った戦略を実践できるような、AIでは代替できないようなヒューマンスキルを身につけていく必要があるでしょう。
経験は必要ですが、実務がさばけることが必ずしもスペシャリストではないのが総務業務の特徴です。
大企業においては、正社員は業務のエスカレーション(=業務上の上位者に判断や指示を仰いで、対応すること)を作ってそれを管理し、ルーティンの実務は派遣社員がおこなうという業務分担が一般的でしょう。
もちろん、新入社員や異動したばかりの社員であれば、実務経験を積むこともありますが、ずっと作業的な業務ではなく、もっと包括的な業務にシフトしていきます。
そしてルーティンの実務については、IT化やAIによって代替できるようになれば、切り離せるようにしているのです。
総務としてスペシャリストになるためには、社内営業などのコミュニケーション能力や、データを見て分析できる能力、そしてマネジメント能力が求められます。
一般的な総務事務はいずれ淘汰されるかもしれません。総務職を希望されるのあれば、早い段階でマネジメントのルートに乗ることができるようなキャリアを築くことをおすすめします。
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