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公認会計士が投資銀行へ転職!会計士時代の力は生きるのか?

HUPRO 編集部
会計士の投資銀行への転職について

投資銀行といえばハードな印象がありますが、高給であり投資銀行を経てより華々しいフィールドで活躍している経営者も多く、転職先として憧れを持っている方も多いでしょう。公認会計士から投資銀行へ転職したい場合、どう行動すべきでしょうか。

投資銀行って何だ?

投資銀行の仕事

投資銀行本部の業務は企業の資金調達の支援、M&Aプロジェクトを成功に導くといったことがメインの業務となります。

通常の銀行の預金機能ではなく、投資先の銀行のお金集めの手伝いをすることが主要な業務になります。

投資銀行の待遇は別格

投資銀行は報酬が莫大である一方、関わる人数は少ないため、投資銀行に勤めている人は、通常の一般的なサラリーマンよりも遥かに多くの収入を得ることができます。

出典:【2021年最新】外資証券・投資銀行の年収ランキング|外資系金融の特色から転職のポイントまで紹介

投資銀行の仕事は激務

投資銀行の仕事は厳しいと聞いたことがあると思います。長時間労働は当たり前、プロジェクトが走っているときは土日も関係ありません。

特にアナリストといった一番下の職階の場合、様々な調査や資料作成などインプットの量もアウトプット量も、遥かに多くのものを求められます。

投資銀行に長く勤められる人は稀であり、数年ハードに働いて1年は丸々休むといったライフスタイルの人もいる世界です。公認会計士の試験に合格した後に多くの人は監査法人に就職します。監査法人も激務で有名ですが、投資銀行はそれを凌ぎます。

監査法人から投資銀行へ転職する場合は、ハードワークに耐えられる根性と体力を兼ね備えていることが必要不可欠です。

会計士として投資銀行に転職する方法

1.景気が良好な時期は転職しやすい

投資銀行の数は少なく、年中採用が行われているわけではありません。
また他業種よりも景気に左右されやすい業種のため、好景気であれば採用の枠は増えていくでしょう。

しかし逆にリーマンショック等、不景気になるような事件が起こった場合はほとんど採用がないケースもあります。

2.転職エージェントを利用することで専門的な対策を!

一般的には、転職エージェントに登録しそれぞれの投資銀行の採用状況を確認し、レジュメの作成と面接の準備をしっかりとすることが大事です。

投資銀行の面接は、M&Aに関する基本的なものから、頭の柔らかさを確認する問題、英語面接と様々なバリュエーションがあります。基本的な投資銀行の業務を抑えておくことはもちろんとして、なるべく事前に模擬面接などの準備を怠らないようにしましょう。

3.英語力はマスト

TOEIC900点前後は必要となってきます。
もちろん英語が読める・書けるに加えて聞ける、話せるも必要になってくるのでこの能力は必ずつけておきましょう。

投資銀行への転職において会計士が有利な点

1.財務・ファイナンスへの理解力

投資銀行の業務では、当然に財務諸表が読めることが要求されます。それに加えてファイナンスの知識も高いレベルのものを要求されますが、公認会計士の試験をパスした能力であれば、この点は問題ありません。

2.+αの能力が必要

論理的思考力、やり抜く力、柔らかいコミュニケーション能力、英語、エクセル・パワポ作成、仮設思考力など、ビジネスで必要不可欠なベーシックなスキルも重要視されます。専門スキルのみに執着せず、日々の業務からこれらの汎用性の高いスキルも磨いておきましょう。

MBAを取得するべきか

海外MBAであればアナリストの上のアソシエイト以上からの入社が可能で、年収も1,000万円は軽く超えることができるので取得することのメリットは大きいです。

海外MBAの取得にはTOEFLやGMATといった英語の勉強をする必要はありますが、選択肢の一つとなります。特に海外MBAは結婚して子供がいるような場合は通うのは難しく20代のうちに挑戦しておくべきでしょう。

MBAの授業内容についていくことができれば、投資銀行でもすぐに活躍することができるでしょう。

【おまけ】投資銀行の後のキャリア

会計士、投資銀行とキャリアを進めていければどんなフィールドでも活躍できる人材であることはほぼ間違いありません。

ベンチャー企業のCFO

ベンチャー企業のCFOに直接採用されることも容易で、給料に加えてストックオプションの可能性が見込める道があります。

起業

投資銀行時代に有り余る程のお金を手にすることになります。
その資金を元手に、起業という選択もできます。次は自分の裁量でビジネスを1から作成してみるのも面白いでしょう。

上場会社の役員

能力を買われて、上場会社へ役員としてジョインする道も考えられます。経営者の目線で自分が、事業会社に入り働くことでまた違ったやりがいを見出せるでしょう。

まとめ

公認会計士から投資銀行へ転職するハードルは高いものはありますが、乗り越えた先には大きなリターンが待っています。

基本的なビジネススキルを向上させ、英語は常に勉強し、毎日のM&A関連のニュースには必ず目を通しなぜこのM&Aが行われたのかを深く考え、行動するうちに投資銀行で必要なスキルが蓄積されていくはずです。

この記事を読んだ方が日々の努力を怠らずに、会計士から投資銀行への転職が成功されることを願っています。

この記事を書いたライター

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