公認会計士は年収が高いというイメージを持たれることが多い職業のひとつでしょう。難関試験に合格し、公認会計士として働く人たちは、「○○先生」と呼ばれるくらいですから、ボーナスもたくさんもらっていると思われがちですね。
そこで、今回は公認会計士のボーナス事情についてお話したいと思います。転職をお考えの方や公認会計士を目指して日々勉強している方は、是非、参考にしてみてください。
公認会計士の平均年収は経験やスキルにもよりますが、監査法人で働いた場合の平均年収は600万円~800万円以上といわれています。そして、公認会計士のボーナス平均額は一般企業で働くサラリーマンよりも高く100万円~150万円ほどといわれています。
公認会計士と一言で言っても勤務年数や企業内でのポジションによって金額には差が出てきます。入所初年度と経験を積んだマネージャーや代表社員クラスでは当然ながら得られる収入額も異なります。
ここでは、公認会計士として監査法人で働いた場合について、もう少し掘り下げてどれくらいボーナスをもらえるのかについてお話したいと思います。
監査法人で働く公認会計士の場合、入所初年度でもボーナスが出る可能性が高いでしょう。
1回のボーナス額の相場は月給の約2カ月分といわれているので初年度の月収は約30万円であることから、年2回のボーナス額は合わせて約120万円となります。景気の影響からボーナスの支給自体がない企業もありますが、監査法人で働く公認会計士の多くは1年目からボーナスを受け取ることができています。
景気にあまり左右されず、ボーナスを受け取ることが出来る可能性が高い点も公認会計士が人気となっている理由のひとつではないでしょうか。
監査法人で働く公認会計士は職階と呼ばれるポジション分けがされていて、主に勤務年数や能力によって昇進を果たすことができます。ポジションが上がれば、当然、年収やボーナスもそれに応じて高くなっていきます。
例えば、入社してから3年目~4年はスタッフと呼ばれ4年~5年目ごろからは、昇進してシニアと呼ばれるポジションにつきます。一般企業で言う係長や課長に昇進するようなイメージです。
公認会計士の職階は下からスタッフ、シニアスタッフ、マネージャー、シニアマネージャー・パートナー(代表社員)へと昇進していくことになります。シニアマネージャーやパートナーともなると年収は1,100万円~1,500万円になるのではないでしょうか。そして、これくらいのポストになるとボーナス額も300万円前後になると考えられます。
ただし、どの職階においても上に昇格するためには法改正や会計基準など常に時代に合った対応が求められ、上に行けば行くほど常に学ぶ姿勢が必要となります。努力し続けなければ上を目指すのは難しいことも知っておきましょう。
では、なぜ公認会計士は他の職業に比べて年収やボーナスが高いのでしょうか。
公認会計士として働くと言っても、監査法人で働くことに限ったことではありません。一般事業会社で活躍する公認会計士もたくさんいらっしゃいます。この点、収入面に限って言えば、同じ公認会計士の資格を持っていても職場や働く環境によって大きな収入差が生まれるのも事実です。
例えば、外資系企業に転職すれば、語学のスキルに加え、自身のスキルを活かしてやりがいを感じながら働くことができるでしょう。昨今では海外進出を目指す企業も増えているため、専門家を求める企業は増えていくと考えられます。この場合の専門家は高い年収やボーナスを得ることができるでしょう。
ここで言う専門家とは何も公認会計士の有資格者を言っているわけではありません。
つまり、公認会計士という有資格者に対して、企業は高いボーナスを支払っているわけではなく、世の中のニーズに合致した仕事ができ、クライアントから高く評価されている人が高いボーナスを得ることが出来るいうことも理解しておきましょう。
言い換えると、公認会計士が高いボーナスを得られるのは、公認会計士として、継続的に努力を積み重ねてきた結果であるということです。
さらに、就職や転職をお考えに方は、ボーナスや年収の高さだけでなく、自身がやりがいを感じられる職業であるかどうかを見極めることも大切だということも付け加えておきます。
公認会計士は様々な分野で専門家として活躍することができます。そして、公認会計士の年収やボーナスは企業環境や職種、ポジションによって大きく変わります。
大手企業や大手監査法人なら、入社1年目から高い年収を得ることができるかもしれません。公認会計士は高収入を得る可能性がありますが、実際に高収入を得られるかどうかは、結局、自分の実力次第ということも理解しておきましょう。
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