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監査法人に出向はある?出向先に詳細など解説します!

HUPRO 編集部
監査法人に出向はある?出向先はどのようなところか?

監査法人に勤めている場合、出向のチャンスがある場合があります。それはどのような出向先なのか、出向する場合の給与体系や戻ってきてからのキャリアなどきになることがたくさんあると思います。監査法人を決める際の参考にも、ご自身のキャリアにも関係する話ですので、詳しく解説していきます。

監査法人の出向先について

監査法人の出向先は主に下記の3パターンに分類することができます。

(1)監査法人と同系列のグループ会社
(2)官公庁
(3)事業会社

(1)監査法人と同系列グループ

監査法人は同じグループ会社に
トランザクションサービス
アドバイザリーサービス
リスク管理サービス
システム関連サービス

などを行う会社がある場合が多いです。

同じグループ会社のためカルチャーや文化が似ていることが多く、なじみやすく出向しやすいのが特徴です。

監査法人の監査業務との相性もよく、監査以外のスキルを効率よく身に付けることができます。監査法人からコンサル事業に転職を考えた場合に、お勧めの出向先となります。監査法人のグループ会社ということで常に募集していることもあり、お勤めの監査法人の社内ポータルサイトなどを定期的にチェックしてみると良いと思います。

(2)官公庁

監査法人はクライアントの他にも官公庁とは強い結びつきがあります。特に金融庁は監査法人に対して検査を行うこともあり、監査法人から金融庁へ出向するケースがあります。

公認会計士が行う金融庁の仕事は多岐にわたっており、金融機関のコンプライアンス体制の検証、開示の検討、監査法人の業務レビューなど様々です。

一度、官公庁で働いてみたい人には向いている出向先で、今後のキャリアにも箔が付くので人気もあります。

公認会計士に月に一度送られてくる雑誌「会計・監査ジャーナル」にも金融庁を中心とした官公庁への出向や仕事内容が記載されていることがありますので、官公庁への出向を目指している日は定期的な確認がお勧めです。

(3)事業会社

大手会社などにIFRS対応、経理業務の強化を目的として事業会社へ出向できるケースがあります。事業会社への出向することは経理業務の経験を持つことも重要ですが、事業全体や他部署の仕事内容を見ることができるので総合的なスキルアップを図ることができます。

一方、監査法人は事業会社へ監査サービスを提供する立場でもありますので、出向できる数自体は多くありません。本当に事業会社で働いてみたい場合は、監査法人に残って出向のケースを待つよりも、転職を検討した方が早いかもしれません。

(3)事業会社

出向する場合の給与体系

監査法人から出向する場合、通常給与体系は監査法人と同様になるケースがほとんどです。例えばシニアスタッフ3年目で出向し、2年間出向先で経験を積み、監査法人へ戻ってきてからすぐにマネージャーへ昇進するなど、監査法人でのキャリアに不利になるようなことはありません。出向先で活躍し外部からの評価が高まるようなことがあれば、社内でのキャリアアップにプラスの影響を与えることもできます。

出向するのはどのような人か

監査法人に出向したいと考える人は、監査の仕事に飽きてきたため他の仕事をやってみたい自信のキャリアの幅を増やしたい将来的には転職したいがリスクもあるため、まずは出向という形で試してみたいというニーズを持った人が多いです。

年齢的には様々ですが、職位はシニアスタッフ~マネージャーあたりにいる人に出向のチャンスが多く回ってくる傾向にあります。監査法人から離職が多く出るタイミングもシニアスタッフ~マネージャーの時期であり、出向のタイミングとも合致しています。

ただし、どんな人もある程度の年次になれば出向できるわけではありません。出向先からのクレームがあれば、今後の出向を受け入れてもらえなくなる可能性もあり、監査法人の立場からすると、ある程度信頼でき仕事をできる人を出向させる必要があります。

もし、あなたがジュニアスタッフで将来出向を考えている場合、年次の低いうちからある程度の評価を得る必要があります。

まとめ

監査法人の出向は2年~5年程度と期間が定まっており、期間終了後は監査法人に戻ることになります。通常の監査業務に戻る人もいれば、監査法人の品質管理部門へ異動するなど他の部署に転籍するケースもあります。

また、出向先がどうしても気に入ってしまった場合は、監査法人を辞めて出向先にそのまま就職できる場合も稀ですがあります。もちろん、出向先で高いパフォーマンスを発揮し、出向先からの許諾を得ることが前提です。

また、出向先から監査法人の業務を外から眺めることができ客観的に自信のキャリアや仕事内容を見つめ直すことができるため、監査法人に戻ってきてからすぐに転職をする人も散見します。

出向を検討する前に、自分のキャリアを見直し将来的にどうなりたいかを考え、出向先を決めると良いでしょう。

この記事を書いたライター

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