士業・管理部門のキャリアコラムが集う場所|HUPRO MAGAZINE
士業・管理部門のキャリアコラムが集う場所

カテゴリ

ベストセラー会計士の山田真哉先生が伝える、個人が輝けるキャラ設定!

HUPRO 編集部
ベストセラー会計士の山田真哉先生が伝える、個人が輝けるキャラ設定!

公認会計士兼税理士でありながら、ベストセラー本を出版されたり、YouTubeで生配信をしたりとマルチにご活躍中!
芸能界に特化した会計事務所代表の山田真哉先生にHUPRO編集部がお話を聞いて来ました。

会計事務所として芸能界に特化した背景

ー業界でも珍しい、芸能界に特化している会計事務所だと伺ったのですが、なぜ芸能界に業務の範囲を絞られたのですか?

私個人が、演劇やアニメなどの芸能関係が好きだったこともありますが、これからは個人が活躍しやすい時代が来ると思ったのがきっかけですね。
ノマドワーカーやシェアオフィスなど、個人で仕事がやりやすい環境に今後も進んでいくと思いました。
そのため、今のうちに、所得税などの個人事業主に関することを多く扱っておくことで、そこで培った知識が多くの人に役立てられると思い、個人事業主として芸能活動をされている方に特化した仕事をしています。

あと、芸能界に特化することで、狭く深く、質の高いサービスを提供できます。会計事務所として避けたいのは、“広く浅く”だと私個人では考えています。
会計事務所は、お客様のビジネスモデルによって、原価計算や在庫管理の有無など、提供するサービスが大きく異なります。
芸能界に特化し、その業界に詳しくなることで、芸能界特有の会計処理や節税策、他の芸能人の手法など、お客様に対してより質の高いサービスを提供できると考えています。
芸能界に特化している事務所がそもそも少ないので、それ自体で差別化になるとも考えていますね。

ー芸能界に特化している事務所さんは確かにあまり聞かないですね。狭く深くサービスを提供する秘訣みたいなものはありますか?

強いて言うならば、お客様から質問される前に、準備を整えておくことが可能で、それを実際にしている点ですね。
いろんな事業会社が顧客だと、それぞれの会社が現在どのような活動をされているかが把握しにくい場合もあります。
ですが、芸能関係のお客様に絞っていますと、新聞やテレビ・SNSなどの媒体から情報を得ることもできますし、芸能界の横のつながりで情報を仕入れることもできます。

たとえば、ご結婚の噂を聞けば、発表前に名義変更等の準備ができるなど、先回りで準備ができ、サービスの質を上げることができます。
だからといってはなんですが、うちの事務所には芸能関係に興味関心がある人が集まっています。
TV、映画、演劇、アニメ、漫画などの担当者の興味にある程度合致するように仕事を任せています。そうすると情報収集も苦ではありませんし。
ですので、芸能界に興味がない場合はうちの事務所で働くのは辛いでしょう(笑)。

公認会計士を目指したきっかけ

ーなるほど。芸能界好きな従業員の方も趣味と実益を兼ねていていいですね。そもそも、山田先生が公認会計士を目指されたきっかけをお伺いしてもいいでしょうか?

その当時働いていた大手予備校をやめた後、次に何をしようかなって考えていたときに、資格をとろうと思って、専門学校に行きました。
そうしたら、公認会計士の講座を薦められて。多分授業料が一番高かったからなんですけど(笑)。加えて、就職には強いと教えてもらって、就職がしやすいなら何でもよかったので受講することを決めました。

ずっと予備校で働いていたこともあって、大学受験以外の試験であっても、大体どのぐらいやれば合格できるだろうという感覚については分かっていたつもりなので、1年では無理でも3年頑張れば合格できるという自信はありました。
それが公認会計士を目指したきっかけです。
その後は運良く1年で合格し、監査法人に就職することができました。

自費出版から生まれたベストセラー本

ー山田先生は会計士としての仕事だけではなく、本を出版されるなどマルチに活躍されていますが、その経緯をお伺いしてもいいですか?

若手の頃に出版したのが、「女子大生会計士の事件簿」という本です。
会計士試験合格後に会計士業界の若手の広報委員長の任につきまして、何かやらないといけなくなったのです。

歴代の方はイベントや交流会をやっていたのですが、そういうのは得意じゃなかったので、会計士業界の宣伝をと思って、小説を書いてTACの機関紙に載せたら意外と反響があったので、本にしようと思いました。
ところが、出版社を回っても断られてしまったので、自費出版という形を取りました。そして、出版してみたらヒットしたという流れですね。

なぜ女子大生を題材にしたのかですが、理由は至って単純です。TACで出したときに、読むのは男子大学生が多いでしょう?それならば、同世代かつ女子大生が主人公っていうほうが読んでもらえると、逆算で考えてみたんです。

ーそんな背景だったのですね。その後も何冊か出版されていますよね?それはどういった経緯なんですか?

『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』の書籍については、出版社から会計の入門書としての依頼でした。会計を全く知らない人にどう上手く説明できるかを考えたときに、会計って普段の生活からは遠い世界なので、会計と実生活をつなぐ何かが必要だなと思い、一番身近で共通項になりうるものを題材にしました。

間をつなぐものは何かを考えたとき、堅い話ではわかりにくいので、 “お店が潰れる”っていう出来事が一番身近かなと思いまして、そのとき生まれた元々のタイトルは『あの店はなぜ潰れないのか?』でした。

そこで、様々な例え話が本の中で出てくるのですが、その時の敏腕担当編集者がさおだけ屋の話が面白いと言ってくれまして、よりインパクトがある『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』というタイトルになりました。

SNSの発信を続けるワケ

ー山田先生は執筆の他にもSNSの発信を頻繁にされている印象ですが、どのようなきっかけで始められましたか?

ブームにのって、みんながやっているものをとりあえずやってみて、今も続けているといった感じですね。ブログ、ホームページ、Twitterと一通りやってみて、最近強化しているのはYouTubeです。

芸能関係だとお客様でSNSをやっている方が多いので、自分でもやってみないと感覚がわからないと思い、積極的にやっています。自分で仕組みを把握して初めてお客様の様々なご相談にのることができます。

YouTubeは今年から生配信も始めました。
実際に事務所の代表者の顔を出すことで、信頼をしてもらえるかなと思っています。もちろん配信内容によってはマイナスに働くこともあると思いますが。

「会計士×〇〇〇」タグから生まれる信頼感

ーYouTubeで生配信されるなど、会計士として革新的な山田先生が考える士業であることの強みとはなんでしょうか?

いきなりですが、人はタグがないと検索できないし、何者かわからないと思うんですよ。私の場合、会計士というタグが付くので何者かわかりますし、けっこう強力なタグだと思っています。今の時代はキャラクター性が大事になってきていますし、個人や個性が輝く時代です。

人はキャラ付けされることで信頼感などが生まれるのかなと。もちろんそのキャラクターの内容によってはマイナスになることもありますけどね。
その上で会計士や税理士というキャラ付けはメジャーなので、自分自身は最大限に活用しています。会計士という点で強みがあり、芸能界に特化している事務所の会計士ということでまた付加価値がのってくるかなと思っています。

『会計士×何か』という掛け算は、強みや個性的なキャラクターが創出できやすいと考えています。例えば以前、「会計士がNGT48運営会社の企業分析してみた」という内容の動画を配信したのですが、結構反響がありましたね。
これも『会計士×何か』という考え方の例だと思います。掛け合わせるもの同士はなるべく関係無さそうな真逆のものが良くて、本のタイトルになった『女子大生会計士の事件簿』の『女子大生×会計士』も同じ考え方です。

ー様々なことを経験されている山田先生ならではの視点ですね。それでは、最後に今後のビジョンをお聞かせください。

世の中がどうなっていくか予測がつかない現代で、業界的にはAIによる代替え問題があります。
AIがどんなクオリティで進出して来るかがわからないので、今のところはAIが①全て代替え、②半分代替え、③全く代替えがきかない という3パターンを常に想定しています。

将来についても1つに固定して考えるのではなく、時代にあわせてなにができるかを逆算して準備をしておくという形です。一応考えているゴールは、私自身もスタッフも含めて、ある程度働いて、趣味とリンクさせることで楽しく、その上でいい生活ができるといいな、というものです。
少人数だとどうしても忙しくなってしまうので、組織としてある程度の規模感も大事です。人が定着するような良い組織にしていきたいですね。

ー本日はお話を聞かせて頂いてありがとうございました。

山田真哉先生が代表を務める、一般財団法人芸能文化会計財団/山田真哉税理士事務所では、現在、正社員を募集中です!
求人の詳細はこちら:求人募集ページ
一般財団法人芸能文化会計財団/山田真哉税理士事務所 ホームページはこちら
公認会計士 山田真哉先生 公式YouTubeはこちら


士業・管理部門に特化!専門エージェントにキャリアについてご相談を希望の方はこちら:最速転職HUPRO無料AI転職診断
空き時間にスマホで自分にあった求人を探したい方はこちら:最速転職HUPRO
まずは LINE@ でキャリアや求人について簡単なご相談を希望の方はこちら:LINE@最速転職サポート窓口

この記事を書いたライター

HUPRO MAGAZINEを運営している株式会社ヒュープロ編集部です!士業や管理部門に携わる方向けの仕事やキャリアに関するコラムや、日常業務で使える知識から、士業事務所・管理部門で働く方へのインタビューまで、ここでしか読めない記事を配信。
カテゴリ:キャリア

おすすめの記事