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ベンチャーに飛び込んだ公認会計士が伝える、リスクを恐れないことの大切さ

HUPRO 編集部2019.06.06

大手監査法人出身の公認会計士でありながら、プログラミングスクールを運営する株式会社divの取締役CFOとして活躍する石原圭さん。公認会計士を目指したきっかけや、会計士こそベンチャー企業で働く意義をHUPRO編集部が聞いてきました。

公認会計士を目指したきっかけ

ー公認会計士になろうと思ったきっかけを伺ってもよろしいでしょうか?

公認会計士を目指し始めたのは大学生のときです。大学3年まではあまり勉強せず、ダンスサークルでブレイクダンスにずっと熱中して取り組んでいましたが、その頃から漠然と将来は起業したいという思いがありました。
そして、大学3年生の終わり頃に就活の時期がきて、ダンスもやり切ったなと思い、そこでやりたいこととして、やはり起業が思い浮かびました。でも、今いきなり何かできる気はしないし、かといって当時は勉強も全然しておらず、そのまま就活してもうまくいくイメージもわかなかったので、何か自分に武器を付けたいなと考えました。
そこで、経営にも通ずる一番難しい資格を取ろうと思い、そのときに公認会計士という資格を知り、目指すことにしました。

ー起業については具体的に何かやりたい事業があったのですか?

起業して何かやりたい事業があったというより、自分たちで何かをゼロからやることに魅力を感じていました。ダンスも同様に自分たちでゼロから作品を作ることに魅力を感じていて、もともとそういう趣向があったんだと思います。

ー公認会計士試験については、全くゼロからのスタートですよね?

はい。公認会計士試験と言っても、簿記すら取っていなかったので、会計の知識は本当にゼロから勉強を始めました。
大学4年生のスタート時に1年だけ休学して公認会計士試験の勉強を始め、そのあと復学して、勉強を始めて2年目のときに無事試験に合格しました。当時はアルバイトで最低限の生活費を稼いで、あとは全て勉強に時間を費やしていました。

ー勉強を始めて2年目で合格されたとのことですが、何か特別な勉強法とかってありましたか?

何か挙げるとすると、“忘れないための勉強”というのを強く意識していました。今振り返ると、これが結構自分の中では重要だったと思っています。
インプットする力、つまり内容をいかに早く理解して、すぐに覚えるかというのは結構能力差があるなと感じていて、そこはボリュームをこなしてカバーするしかないと思っていましたが、とにかくインプットしたものを忘れないための工夫をしていました。

公認会計士試験は知識量が膨大なので、入れた知識は何もしないと忘れやすく、そこで、インプットした知識をいかに素早く効率的に見返せるかという仕組み作りが大事だなと思い、ただテキストを一から見返すとすごい量なので、自分専用の復習用ノートを作っていました。1年目は試験に合格できず、特に2年目はこの忘れないための勉強を強く意識しました。

就活の経験から始めた会計士GTRとしてのブログ活動

ーブログをやられていると伺ったのですが、なぜ始めたのですか?

公認会計士試験に大学4年生の11月に合格して、12月に監査法人に内定が出てからすぐぐらいにブログを始めました。ブログを始めたきっかけは、公認会計士の就活事情について、当時情報が少ないなと自分が就活しながら思ったためですね。

ちょうどその時が就職難というタイミングで、周りを見ると試験に受かっても監査法人に入るのに苦労していました。それなのに監査法人に関する就活情報が少ないなと感じていたので、そういったきっかけで最初は就活の情報発信としてブログを始めました。そして、最初に書いた記事がわりと反響を頂けて、書くことが面白いなって感じましたね。

ーブログはそのときからずっと続けているのですか?

最初は自分が会計士試験と監査法人への就活で得た知見を全て記事に残そうと思って書き始めました。実際に1年ぐらいで、当初発信しようと思っていた内容は全て書ききったので、中断していた時期もありましたけれど、2016年ぐらいからまた定期的に書いています。

2016年にブログを再開した時は転職を考えていた時期で、もともと自分で何かを立ち上げることに強い関心があったので、まずはインターネットで自分の力でお金を稼ぐことを目的にブログを書いていました。でもやはり収益というよりは、書くこと自体が面白くて続けていたって感じですね。
ブログの名前は当時は匿名で会計士GTRという名前を使っていました。ちなみに、GTRは大学時代のダンサーネームからきてます。(笑)

TECH::CAMP(テックキャンプ)との出会い

ー今の会社のサービスTECH::CAMPに出会ったきっかけを教えてください。

TECH::CAMPは監査法人3年目で転職などを考え始めた時期に出会いました。次に転職するならベンチャーに入りたいなと考えていました。ゼロもしくはゼロに近い状態から何かを立ち上げることがしたくて、それならプログラミングを勉強して、何か自分でサービスを作れるようにしたいなと思っていたところ、たまたまTECH::CAMPというプログラミングスクールのサービスを知って通い始めました。これが本当に面白く、プログラミングにむちゃくちゃはまりました。

ーどのような転職活動をされていたのですか?

転職に関していうと、監査法人に入った当初から、将来的に転職することを決めていました。監査法人に入って3年目で、公認会計士の修了考査が無事終わったタイミングで大きく2パターンで転職を考えました。具体的にはフェーズの早い段階のベンチャー企業に飛び込む、もしくは経営に生きるスキルを身につけるためにコンサルティング企業に就職する、どちらかの道を考えていました。

その際、転職エージェントにも会ったりしましたが、どうせ将来ベンチャーで働くなら今ベンチャーに入れば良いという考えになりまして、また先ほども述べましたが、そのとき絶妙なタイミングでTECH::CAMPに出会い、自分が教育に関心が強く、サービスや企業理念にも惹かれて、TECH::CAMPを運営している今の会社に入社を決意しました。

ー教育への関心が強かったのですか?

自分自身の経験として、公認会計士試験を通じて人は教育によって見える景色を変えることができるなとすごく感じ、そういった教育の価値を世の中に提供できる会社に入りたいと思いました。
偶然、当時の採用担当の人とTECH::CAMPの教室で休憩時間に話すことがあって、そのまま話が進んで当時の会社に誰もいなかった経営管理部門専任として、経理、財務、労務、総務等のバックオフィス業務全般を担当する形で入りました。

全てに生きるプログラミング

ー公認会計士とプログラミングってあまり結びつかないのですが。

プログラミングの勉強を始めた当初は、あまり会計士の仕事に活かそうという考えはなくて、ただ結果として会計士のほうにもすごく活きたという形ですね。
現在、あらゆるものがプログラムで動くようになっています。例えば、会計システムもクラウド化し銀行やクレジットカードの取引データを取得し半自動で仕訳が入力されるような時代になっていますが、プログラミングを学ぶことで、そういった仕組みの裏側がわかるようになりました。

実際に管理部門の仕事をしていても、そういった色々なシステムの裏側がわかるので、業務効率化の発想がすごく生まれるなと実感しています。
具体的には、データベースの仕組や、システム開発にかかる大まかな工数がわかるようになったというのが、今の仕事で非常に活きていますね。
「こういった機能だったら開発チームに依頼すればすぐに追加してもらえそうだ」とか「このシステムはこのシステムと連携させることができるはずだ」といった発想が持てるようになったことが業務の効率化に繋がっています。

会計士こそベンチャーに!

ー石原さんと同じように、会計士として監査法人からベンチャー企業に転職を考えている人に向けて何かアドバイスがあればお願いします

僕はリスクは取ったほうが面白いと思います。最悪、入った会社がうまくいかず潰れたとしても、会計士の資格があれば、ある程度どこでもやっていけます。せっかく会計士という大きなリスクヘッジができる資格を持っているのなら、あえてリスクを取って動いたほうがチャンスは増えると思います。周りを見てても、リスクを恐れすぎていると感じる人は多いですね。

将来ベンチャーに行きたいと考えているなら、なんとなく監査法人にいただけでは、必ずしも自分の市場価値が上がるとは限らないですし、どうせやりたいことがあるなら、動き出しを早くした方が絶対良いし、そうしたほうが良い出会いもたくさん生まれると思います。慎重になりすぎている人に対しては、まずは行動してみることをおすすめしたいです。

ーでは、どういった人がベンチャー企業で活躍できると思いますか?

ベンチャー企業で活躍するためには、主体性や当事者意識が大事だと思います。大企業であれば上司がいて、教育体制がきちんとしていて、どちらかというと正解を教えてもらえる環境があるのですが、一方でベンチャー企業は明確な上司や教えてくれる人がいないケースもありますので、自分で動いて、ときには社外の人とも積極的に話して、自分で情報を掴んでいくことが必要なってきます。
指示を受けるのではなく、自分で主体性を持って行動しないといけないですね。その分、ベンチャーの場合、動けば動くほど自分が成長できるチャンスがあります。

ー最後に石原さんの普段の仕事のスケジュールを教えてください。

夏と冬で生活リズムが少し違うのですが、夏は早起きです。最近は6時前に起きて、7時から仕事の準備をして、8時半から毎朝経営会議、9時から全社員で朝会をやって、そこから実際の業務がスタートという感じです。日によってずっと外出してる場合もあれば、1日中オフィス内で仕事をしていることもあります。18時が定時で、帰る時間は日によってバラバラですが、管理部門だと年度決算や資金調達の時期はやっぱり忙しくなります。仕事が終わってからは、健康と体力強化のために寝る前に30分ぐらいランニングしてから寝るようにしています。

ー本日はお話を聞かせて頂いてありがとうございました。

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カテゴリ:キャリアインタビュー

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