士業事務所とは?事務所の種類をまとめてみた!

一般的な士業事務所の形態にはいくつかの種類があります。今回は、そんな事務所の種類について簡単な説明とともにまとめていきます。(この記事では士業の資格者を先生と呼ばせていただきます。)
そもそも士業事務所とは?
士業(しぎょう)とは、弁護士や税理士、社会保険労務士などのように、名称の末尾に「士」がつく専門資格を持つ職業のことです。
国家資格を有し、その資格保持者しか行えない「独占業務」が法律で担保されているため、非常に高い専門性と社会的責任が求められます。
士業の中でも代表的な分類として、「8士業」と「10士業」という言葉がよく使われます。
- ・ 8士業
- ・ 弁護士
- ・ 司法書士
- ・ 土地家屋調査士
- ・ 税理士
- ・ 税理士
- ・ 弁理士
- ・ 行政書士
- ・ 海事代理士
- これら8つの職業は、依頼者の業務を遂行する上で必要な場合に限り、戸籍謄本や住民票などの公的書類を職権で請求できる特別な権限(職務上請求権)を与えられています。
- 10士業
- 上記の8士業から海事代理士を除き、代わりに企業経営やビジネスに深く関わる
- ・ 公認会計士
- ・ 中小企業診断士
- ・ 不動産鑑定士
- の3つを加えた総称です。
これらを合わせた計11種類の職業が一般的な士業として知られています。
このように、厳しい試験を突破した各分野のエキスパートたちが独立し、専門業務を行うための拠点として構えるのが「士業事務所」です。
これらの士業事務所には、運営方法や組織体制によっていくつかの形態があります。事務所の規模や所属する専門家の人数、経営スタイルによって特徴が異なるため、それぞれの違いを理解しておくことが大切です。
代表的な事務所形態は次の5つです。
種類① 個人事務所
個人事務所は士業の先生が一人で事務所を開く場合の事務所のことを言います。弁護士の先生ではよく○○法律事務所と、自分の名前○○を事務所名にされている方も多くいらっしゃいます。
種類② 共同事務所
共同事務所は協同事務所、または合同事務所と呼ばれる場合もあります。つまりは個人事務所の反対で、複数の士業の先生がいらっしゃいます。その数は2人~数百人と実に様々であり、一口に共同事務所と言っても形態もバラバラです。
種類③ 雇用スタイル
雇用タイプの共同事務所は経営者であるひとりの先生が他の先生に給料を出す形で成り立っています。歩合制の場合もありますが、とにかくトップに一人がいるという形態です。
種類④ 経費共同スタイル
経費共同スタイルは文字通り、先生方が事務所の経費を共同で出すというスタイルです。収入は別々なので、単純に同じ事務所の中に個人事務所がたくさん入っている状態と同じような状況です。複数の先生で事務所名と事務所をシェアしているのです。
種類⑤ 収入経費共同スタイル
収入経費共同スタイルは経費だけでなく、収入も全てまとめている事務所スタイルです。雇用スタイルのようにトップの先生はいませんが、報酬はいったんまとめられ給料のような形で支給されます。

共同事務所や経費共同スタイルなどは、将来的に独立を考えている士業同士が集まるケースも少なくありません。
将来自分の事務所を持ちたいと考えている方は、独立に関する以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
最近人気?ワンストップ事務所とは
ワンストップ事務所とは、一つの事務所に様々な士業の先生が所属し、幅広い業務に一括で対応できる士業のワンストップサービスを提供している事務所です。
上記でご紹介したのは主に同一士業の先生たちが集まる事務所でしたが、ワンストップ事務所は異なる士業の専門家同士が集まって構成されている比較的新しいスタイルです。
なぜ増えている?企業のニーズから見る需要の背景
企業を経営していく上では、「法律関係は弁護士」「財務・税務は税理士や公認会計士」「労務関係は社会保険労務士」といったように、複数の専門家の力が必要になります。
従来であれば、顧客は税金のことは税理士事務所、法務は法律事務所、登記は司法書士事務所と、別々の事務所を探して依頼しなければなりませんでした。
しかし、複数の士業が在籍するワンストップ事務所であれば、顧客はそこに行くだけで経営上の複合的な課題を一挙に解決できます。
企業側の「効率的に専門家のサポートを受けたい」というニーズが高まっているからこそ、こうしたワンストップ事務所の数や求人は増加傾向にあります。
また、事務所側にとっても、他の事務所に仕事を回さずに顧客を囲い込めるため、魅力的な経営戦略の一つとなっているのです。
【求職者向け】自分に合った事務所形態の選び方
これまでご紹介したように、士業事務所には様々な形態があります。転職や就職を考える上では、「自分が将来どうなりたいか」というキャリアパスに合わせて事務所の形態を選ぶことが非常に重要です。
たとえば、「将来は独立して高収入を目指したい」という独立志向が強い方であれば、個人事務所で所長との距離を近くして経営スキルを直に学んだり、将来的に経費共同スタイルでの独立を目指す道が考えられます。
一方で、「他士業との連携を学んで顧客の課題に多角的にアプローチしたい」という方には、ワンストップ事務所が適しているでしょう。
「自分に合った事務所の形態がわからない」「どんな求人があるか知りたい」という場合は、業界に特化した転職エージェントに相談してみるのもおすすめです。
ヒュープロは士業・管理部門に特化した転職エージェントですので、もし気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
この記事を書いたライター
HUPRO 編集部
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