士業・管理部門のキャリアコラムが集う場所

一覧に戻る

経理の仕事で税理士資格は役立つ?転職市場の実情を解説!

公開日:2026/9/2
経理の仕事で税理士資格は役立つ?転職市場の実情を解説!

現在、経理業務をされている方、中でも税務に携わる方であれば一度は税理士資格を取得することを考えたことがあるかもしれません。税理士資格を取得することにより、経理業務でステップアップできるのでしょうか?本記事で詳しく解説します。

経理への転職で税理士資格は役立つ?

税理士資格は、経理への転職においてもプラスに評価される資格の一つです。

特に、税務業務に関わる経理ポジションを目指す場合は、税理士試験で身につけた専門知識をアピールできます。

企業の経理業務では、日々の仕訳や決算だけでなく、法人税や消費税などの税務に関する知識が求められる場面もあります。そのため、税務に関する専門性を持っていることは、経理としてのキャリアを広げるうえで強みになります。

また、税理士試験は複数の科目から構成されており、すべての科目に合格していなくても、科目合格が転職時のアピールポイントになる場合があります。

例えば、簿記論や財務諸表論に加えて法人税法などの税法科目に合格していれば、会計だけでなく税務についても専門的に学んでいることを示せます。特に税務業務を担当する経理職や、税務に強い人材を求める企業では、こうした知識が評価につながる可能性があります。

一方で、経理の転職では、資格だけでなく、月次・年次決算、税務申告、連結決算、開示、IPO準備など、これまでどのような実務を経験してきたかも重要です。

そのため、税理士資格や科目合格を経理への転職に活かすのであれば、資格そのものだけをアピールするだけではなく、「税務・会計の専門知識を実務でどのように活かしてきたか」まで伝えることが重要です。

なお、税理士資格を取得するには、税理士試験への合格だけでなく、一定の実務経験などの要件を満たす必要があります。また、税理士試験には受験資格が定められているため、これから受験を考えている方は事前に確認しておきましょう。
《関連記事》

【2026年4月最新】税理士試験の日程は?令和8年度の試験日や申込日など解説!
【2026年4月最新】税理士試験の日程は?令和8年度の試験日や申込日など解説!

税理士資格で経理の年収はアップする?

結論からいうと、税理士資格を取得したからといって、必ずしも年収が大きく上がるわけではありません。
資格手当の有無や昇給・昇格の基準は企業によって異なるため、税理士資格がどの程度評価されるかも会社によって変わります。

たとえば、税理士資格に対して資格手当を支給している企業であれば、資格取得後に毎月の給与が上がる可能性があります。
一方で、資格手当の制度がない企業では、資格を取得しただけで直接的に給与が上がるとは限りません。

また、税理士資格を取得することで、より専門性の高い業務を任され、それが評価や昇格につながるケースもあります。

特に、税務や決算、財務などの専門知識が求められる業務では、税理士資格や税務に関する知識が強みになります。
資格そのものだけでなく、「資格を取得することで、どのような仕事ができるようになったか」が評価につながることもあるでしょう。

そのため、経理として年収アップを目指すのであれば、税理士資格の取得だけを目標にするのではなく、資格を活かしてどのような業務を担当し、どのようなキャリアを築くのかまで考えることが重要なのです。

経理から企業内税理士を目指す場合

企業内税理士とは、企業に所属する税理士です。
資格の性質上、経理部等の会計関連の部署に所属することになります。企業内税理士と税理士ではない経理では、基本的に行う業務に違いはありません。
ただし、財務担当か経理担当か決める際は迷わず経理担当として配属されるでしょう。

経理担当として働き続けても、一部の業務のみを担当していただけでは、管理部長や経理担当取締役のように管理全体を任せられるようになるとは限りません。
しかし、企業内税理士であれば、管理も含めた一連の流れを知識として持っていると判断されます。
最初は一経理担当者としての配属だったとしても、将来的には管理系の部長やCFO等重要なポジションを任される可能性があります。

外資系企業の経理なら税理士資格を活かせる

今の職場で、税理士資格を持って働いている人が優遇されていないということであれば、頑張って税理士試験を突破しても、自分を活かせる場所ではないかもしれません。

その会社は安定しているかもしれませんが、せっかく難関資格を取得するのであれば、自分を正当に評価してくれる場所で働きたいと思いませんか?

例えば、多くの外資系企業であれば、年功序列ではなくジョブ型の採用を行っているため、資格を持っていることは強みになります。専門資格で良いポジションにつくことができる可能性が高いのです。

また、いずれは独立を考えているとしたら、税理士事務所での実務経験は不可欠です。というのも、会社の経理でも実務経験として税理士登録はできますが、実際の実務は会社の経理では学ばないことも多く、将来のクライアントである中小企業や個人事業主の実務とはまた異なるからです。税理士としての仕事は、たくさんの決算業務をこなすことになりますが、企業にいるままだと、年に1度の自社の決算のみなので、ある意味ルーティンワークです。また、人事部門などでの年末調整や給与計算などの業務も学ぶ必要があります。

税理士資格以外に経理の仕事に役立つ資格

経理としてキャリアアップ・年収アップを狙ったり、経理への転職を有利にしたりする資格は、税理士資格だけではありません。

税理士資格以外に、経理の仕事に役立つ資格は以下の通りです。

  • ・日商簿記検定
  • ・FASS(経理・財務スキル検定)
  • ・ビジネス会計検定
  • ・給与計算実務能力検定
  • ・公認会計士

資格の取得にどのくらい時間をかけられるのか、独学での資格取得を目指すのかなど、自身の状況に合わせて取得する資格を検討しましょう。

税理士以外に経理の仕事に役立つ資格については、下記のコラムで詳しく紹介しています。是非あわせてご覧ください。
《関連記事》

経理・会計の転職におすすめの資格15選!未経験やグローバルなど目的別にご紹介!
経理・会計の転職におすすめの資格11選!未経験やグローバルなど目的別にご紹介!

まとめ

税理士試験を終えた今、改めてこれからのキャリアについて考えてみるのもよいかもしれません。

せっかく取得した税理士資格や科目合格も、職場によっては十分に活かす機会がないケースもあります。
「今の環境で資格をどう活かしていくか」「資格を評価してくれる環境に挑戦してみるか」など、一度キャリアの選択肢を広げてみてはいかがでしょうか。
ヒュープロでは、税理士資格や科目合格を活かせる求人を多数保有しています。
まずは求人をチェックしてみたい、市場価値を知りたいといったご相談も大歓迎です。
以下の画像から無料登録の上、キャリアアドバイザーとの面談にお進みいただけます。

この記事を書いたライター

HUPRO 編集部

HUPRO 編集部

HUPRO MAGAZINEを運営している株式会社ヒュープロ編集部です!士業や管理部門に携わる方向けの仕事やキャリアに関するコラムや、日常業務で使える知識から、士業事務所・管理部門で働く方へのインタビューまで、ここでしか読めない記事を配信。

おすすめの記事

女性税理士の年収はいくら?初任給から多様な働き方まで解説!

女性税理士の年収はいくら?初任給から多様な働き方まで解説!

転職・業界動向2026/9/2
英語力でキャリアアップ!英語ができる経理の転職事情を求人とあわせてご紹介!

英語力でキャリアアップ!英語ができる経理の転職事情を求人とあわせてご紹介!

転職・業界動向2026/9/2
公認会計士が監査法人で非常勤で働く!高い時給や非常勤として働くメリットを解説!

公認会計士が監査法人で非常勤で働く!高い時給や非常勤として働くメリットを解説!

転職・業界動向2026/9/1
経理人材はいつ動く?時期によって差は大きい?経理特化の転職エージェントが解説します!

経理人材はいつ動く?時期によって差は大きい?経理特化の転職エージェントが解説します!

転職・業界動向2026/8/17
【公認会計士】コンサルタントへの転職事情を徹底解説!

【公認会計士】コンサルタントへの転職事情を徹底解説!

転職・業界動向2026/7/13
管理部門の転職でIPO準備企業を選ぶメリットとは?リスクや転職市場での評価とともに解説します!

管理部門の転職でIPO準備企業を選ぶメリットとは?リスクや転職市場での評価とともに解説します!

転職・業界動向2026/7/13
20代公認会計士の転職完全ガイド!成功のコツと注意点を解説

20代公認会計士の転職完全ガイド!成功のコツと注意点を解説

転職・業界動向2026/7/13
相続税に強い税理士の転職事情を分析!知識が活かせるオススメの職場とは?

相続税に強い税理士の転職事情を分析!知識が活かせるオススメの職場とは?

転職・業界動向2026/7/13