
年次決算を目指す20〜30代の経理人材必見!管理部門特化型転職エージェント「ヒュープロ」のキャリアアドバイザー加藤 水葉さんに、経理職で書類通過率の実態や年収レンジ、面接で評価されるポイントをお聞きしました。
私が担当している方は、経理の「年次決算」という意味では未経験でも、日次や月次などの一部業務はすでに経験されている、いわゆる「微経験」のケースが多いんです。
そこで一番よくお聞きするのが、「年次決算の経験を積みたい」というご相談ですね。
役職としては、メンバークラスの方が多い印象です。
一部の向上心が強い方だけではなく、日次・月次を経験されている皆さんにとっては、共通した目標としてお持ちだと思います。
経理というお仕事は、ひとまず「決算書を作る」ことが一つのゴールになります。
経理の道を極めるとまではいかなくても、決算書を作れて初めて「一通り経理ができます」と言えるようになるので、そこが皆さんの目標値になっています。
転職の背景は本当に様々です。
例えば、「今の会社だとポジションが埋まっていて、自分が年次決算に携わるチャンスがなかなか回ってこないから」ですとか。
あとは、「小さな会社で、年次決算は外部の税理士にお任せしているため自分では経験が積めない」といった理由ですね。
おっしゃる通りです。
もちろん、月次段階の方ですと「シンプルに年収を上げたい」というご希望や、職場の人間関係の悩みをお持ちの方もいらっしゃいます。
それでも、「年次決算」という言葉は、面談の中で必ずと言っていいほど出てくるキーワードになっていますね。
その方の積んできたスキルと、企業様が求めるスキルのマッチング、あとは定性面(お人柄やスタンス)を見ていくので一概には言えませんが、決して不可能ではありません。
ただ、基本的には現職の年収がベースになります。
そうなんです。
経理の年収レンジはスキルベースでかなり明確に決まってくると思います。
未経験なら350万円前後、月次決算ができれば400万〜450万円、年次決算ができれば500万円〜といったイメージですね。
ですので、月次スキルの方から「500万円欲しいです」というご希望があった場合、企業側としても難しい判断になりがちです。
やはり、定性面での評価が+αになることが大きいです。
実は、面接の中で「すごく思慮深い方だな」「業務のキャッチアップが速そうだな」と高い評価をいただけると、複数内定をもらえることも少なくないんです。
そうして複数内定が出た場合、企業側も「どうしてもウチに来てほしい!」と高く評価してくださり、結果的にご本人のスキル感以上の良い条件でオファーをいただけるケースもあるんです。
年収についてはそういった可能性も十分にあるんですよ。
未経験に近い状態の方ですと、個別具体にもよりますが10%前後くらいかな、という印象です。
初めて転職される方だと、そう感じられるかもしれません。
ただ、たくさん応募すること自体、転職活動では全然珍しいことではないんですよ。
ただ、転職回数が多かったり、短期離職があったりすると、どうしても書類は通過しづらくなる傾向にあります。
だからこそ、経歴に少しハンデがあると感じる場合は、可能性を広げるために、まずは書類を多めに出していくことをお勧めしているんです。
その上で、少しでも通過率を上げられるよう、私たちアドバイザーがしっかりと書類の添削や面接の対策をサポートさせていただきますので、そこは安心していただきたいですね。
はい。
そもそも転職市場として、書類の通過率がそれほど高くないので、たくさん応募する方のほうが、書類が通過して面接に進む機会も増えます。
面接の機会が増えれば、結果的に内定も出やすくなりますからね。
面接で、「思考力」や「業務改善」の視点でアピールでき方が内定に繋がりやすいです。
主にこの2 つの視点が、経理として一番見られているポイントだと思います。
なので、「自分が課題を見つけて、主体的に課題改善しようと思って動いていけるかどうか」というお話ができることがとても大切です。
学生時代から遡って「一貫した思い」がある方は強いですね。
例えば、「人に貢献したい」という思いで福祉学部を卒業し、バックオフィスから社内の人を支える総務のお仕事に就いたとします。
その中で経理業務にも少し触れて、
「経理や総務で人を支えるポジションだなということを引き続き感じて、次の会社で本格的に経理業務をやりたい。今は足元しか見えていないけれど、全体の歯車を見たいです」と伝える。
これって、人間性やこれまでの選択などがすごくわかりやすいですよね。
逆に、「最初は営業をしていて、なんとなくコンサルに行き、また経理に戻ってきました」というお話だと、「結局あなたは何がしたいの?」と思われてしまうかもしれません。
もちろん、いろいろな職種を経験すること自体が悪いわけではありません。
一見バラバラに見える経歴であっても、「こういう思いがあって、この選択をしてきた」という自分なりの一本の軸を通して説明できれば、面接官も納得してくれますし、面接は十分に通過します。
率直な言葉でお伝えすると、その場しのぎで動いていないか、そこが合否をきっちり分ける部分かと思います。
今までお話ししてきたように、まずはたくさん書類を出して受けていただくことをお勧めします。
もちろん、ただ受けるだけではなく、一緒に戦略を立てて、私たちがしっかり伴走させていただきます。
一つポイントになるのは、業界の親和性です。
経理の処理って、不動産業界や建設業界、製造業などで全然違ったりするんです。
なので、今までいた業界と同じような業界に転職する場合は、スキルがマッチしやすくて通過率は高くなります。
そうですね。
また、経歴に少しハンデがあっても、なぜか次の企業様へぽんぽん進める「謎の魅力」を持った方っていらっしゃるんです。
面接でのコミュニケーションが上手だったり、お人柄を高く評価されたりします。
だからこそ、そういった方にとっては「いかに書類を通すか」が最大の勝負になります。
そうなんです!
「経歴はどうあれ、まずは会ってみないとわからないよね」と考えてくださる会社もあるので、そういう企業様を探して応募するのも大事です。
そういった求人の選定は、我々キャリアアドバイザーが、ヒュープロの企業側担当と入念に連携をとりながらご提案させていただいています。
実は、書類選考では、隅々までじっくり読み込む企業様ばかりではなく、直近の経歴だけをサッと見る企業様も意外と多いんです。
だからこそ、その「パッと見られる部分」をきっちり作り込むことが重要になります。
具体的には、未経験に近い方なら「自己PRで何を強みとしているか」、日次・月次の経験がある方なら「直近の経歴でどんなスキルを積んできたか」ですね。
そこを見た企業の方に「ああ、こういう経験を積んでいるんだ。じゃあ一度会ってみるか」と思わせるようにしっかりと書いていただくことで、書類の通過率はグッと上がり、格段に戦いやすくなります。
▼ 後編のインタビュー記事はこちら
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