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【20代〜30代 経理の転職事情】リモートや時短を叶えるためのキャリアパス/アドバイザーインタビュー後編

Hupro Magazine編集部 石田
【20代〜30代 経理の転職事情】リモートや時短を叶えるためのキャリアパス/アドバイザーインタビュー後編

前編では、20代・30代の転職市場のリアルとして、書類通過率や年収レンジなどを伺いました。後編では、リモートワークや時短勤務など理想的な働き方を実現するために、なぜ若いうちに年次決算の経験を積むべきなのか、その理由とキャリアパスについて迫ります。

【プロフィール】
加藤 水葉 / Kato Mizuha
株式会社ヒュープロ 管理部門キャリアアドバイザー
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管理部門・士業に特化した転職エージェント 「ヒュープロ」 にて、経理・財務をはじめ人事労務領域まで、バックオフィス職全般の転職支援で多数実績あり。
一人ひとりの不安や希望へ寄り添いながら、求職者の経験や志向を丁寧に整理したサポートに強みを持つ。

▼ インタビュー前編はこちら

経理のキャリア軸が定まらない?

ー前編では「年次決算の経験を積みたい」というご希望が多いと伺いましたが、その先のキャリア軸として、皆さんはどういったものをイメージされているのでしょうか?

実は、その先のキャリア軸まで固まっている方のほうが珍しいかもしれません。

「まずは年次決算をやってみたい」という思いはある。
ですが、その先にマネジメントを目指すのか、スペシャリストとして財務や管理会計を極めるのか。
あるいは経営企画や、上場企業での連結開示に携わりたいのか。

年次決算を経験した先にはさまざまなキャリアの選択肢がありますので、「その先のキャリアはこれから考えていきたい」という方が多い印象ですね。

ーまだ将来のキャリアが明確に定まっていない方は、どのような基準で転職先を選ぶべきなのでしょうか?

そこに関しては、シンプルに「今決まっていないのであれば、将来の選択肢が広がるように、まずは年次決算がしっかり積める環境へ行きましょう」とお伝えしています。

本当に、若いうちに年次決算が自走できるようになるだけで、その後の働き方の幅が大きく変わるんです。

将来、結婚や出産などで「リモートフレックスを活用したい」「時短勤務で働きたい」といったご希望が出た際にも、ご自身の希望に合った働き方を実現しやすくなりますから。

年次決算の自走目安は3〜5年

ー「年次決算が自走できる」と評価されるには、どのくらいの期間が必要になるのでしょうか?

あくまで目安ですが、年次決算を3回(3年)くらい経験するのがひとつのラインですね。

3回経験すれば、その後は「一人で自走できるね」という評価になることが多いです。

ー未経験からスタートした場合は、どうなりますか?

未経験からなら、日次業務から月次業務へとステップアップしていって、5年くらいはかかると思っていただいていいかなと思います。

もちろん企業にもよりますが、すでに月次をやっている方なら、そこから3年というイメージですね。

大きな会社で業務が細分化されている環境だと、5年経っても月次に携われていない方もいらっしゃいます。
月次決算は年に12回ありますが、年次は1回しかないので。

「CFOになりたい」からのロードマップをどう引くか

ー逆に、「キャリア軸がしっかり決まっています!」「将来はCFOになりたいです」みたいな目標を持っている方もいらっしゃるのですか?

もちろん、そういう方もいらっしゃいます。

ただ、「CFOになりたい」というご希望って、必ずしも具体的な道筋まで見えていらっしゃるというよりかは、ふんわりと描いているという方も多いんです。

ー実は、皆さんそうなのですね!

はい。CFOになる方ってざっくり3パターンくらいあります。

1つ目は、公認会計士として監査法人などで経験を積まれてきた方。
2つ目は、金融機関などの出身で、ファイナンス領域に強みを持つ方です。
そして3つ目、経理として実務経験を積みながらCFOを目指すキャリアパスもあります。

ただ、3つ目のケースは傾向としてあまり多くはなく、というのも経理領域にとどまらず、経営企画や資金調達、組織づくりなど幅広い経験が求められるためです。

ー経理からCFOは珍しいのですね。

そうなんです。
CFOは「資金調達をどうするか」といったファイナンスの部分を担うことが多いので。

もし経理から目指すのであれば、経理の経験を積んだ上で財務をやって、財務経理部長のようなポジションを経てからCFOになる、といったルートが一つの例になります。

だからこそ、「将来CFOになりたい」という大きな目標がある方には、そこに至るまでに「今、どんな経験を積んでおけばいいのか」、現在地からのロードマップを一緒に引いていくことを大切にしています。

ご自身の現在地と次のステップを整理することで、解像度がぐっと上がって納得のいく形で転職活動を進めていただけるかと思っています。

ーでは、もう少し身近な目標として、どんな風に考えればいいのでしょうか?

逆に「年収軸」などの具体的な目標がある方のほうが、次のステップは描きやすいと思います。

例えば「将来的に年収800万円を目指したいです」と伺えば、「それならマネジメント経験が必要ですね」「上場企業での連結開示スキルも求められますね」といった具体的なお話ができます。

ただ、最初から上場企業を目指すのが必ずしも正解とは限りません。

規模が大きい企業は業務が縦割りになりやすく、かえって年次決算の経験が積めないケースもあるんです。

その場合は、「今のタイミングは、中堅や中小企業で幅広く経験を積む方が近道かもしれません」と、私たちから別の選択肢をご提案させていただくこともあります。

「粛々と働きたい」も一つのキャリア軸

ーなるほど。年次決算を積んだ「その先」のキャリアアップの方向性はどう定めていくのでしょうか?

「連結開示をやりたい」「社内の税務をやりたい」といった目標が明確な方には、それに合った求人を中心にご紹介します。

その上で、これまでの業界経験を活かすか、あるいは新しい業界に挑戦するかを一緒にすり合わせていきますね。

ー「キャリアアップというよりは、安定した環境で働き続けたい」という方もいらっしゃるかと思います。
その場合はどのようにサポートされるのですか?

前提としてキャリアアップだけが正解ではありませんし、粛々と長く、安心して働ける環境を重視される方も多いです。
その際は、「長く働ける環境」の条件を一緒に深掘りしていくことになります。
例えば、残業の少なさなのか、会社の社風なのか、それとも制度面なのか、人によって本当にそれぞれだと思います。

ーそうやって、少しずつ希望の条件を整理していくのですね。

はい。ただ、ここで気をつけているのは「最初から条件をきっちり固めすぎないこと」です。

ーと言いますと...?

例えば、「絶対にリモート週3日以上!」と条件を絞りすぎると、いざ選考が進んだ時に「働き方は理想通りだけど、経験したい業務ができない…」といったズレがやはり生じることがあるんです。

ですので、最初はあえて条件を狭めすぎず、「ざっくりこういう方向性の企業が良さそう」と整理していきます。

もし、どうしても譲れないご希望がある場合は、一旦その条件通りにアプローチしつつ、「この中で妥協できるポイントはありますか?」と、選考の状況を見ながら優先順位を整理する形で最後までサポートさせていただいています。

働き方重視の転職を叶えるには

ー20代後半から30代にかけては、結婚や出産といったライフステージの変化が重なってきる時期でもありますよね。
将来の働き方を見据えて、キャリア相談される方も多いですか?

はい、そういったご相談はすごく多いですね。
ただ、月次・日次レベルで「最初からリモート必須」というのは、なかなか難しいのが実態です…
リモートで働くということは、ご自身で実務を完結できるスキルが求められるからです。

一人で月次決算くらいまでのことを完結できると、求人の選択肢も広がってきます。

ーだからこそ、若手のうちに「年次決算」というベンチマークをクリアしておくことが、中長期的なキャリアの自由度につながるんですね。

その通りなんです。
年次決算を経験し、自走できるレベルまで成長することで、将来的な働き方の選択肢は大きく広がります。

リモートワークやフレックス制度、時短勤務などを、より自由な働き方を実現するために、今だけではなく、5年後、10年後の働き方を見据えてキャリアを考えることが大切ですね。

「一芸は身を助ける」経理キャリアを考える方へ

ー最後に、今後のキャリアについて検討している方に向けてぜひメッセージをお願いします。

「一芸は身を助ける」という言葉がありますが、経理にとっての一芸がまさに「年次決算」だと思っています。
年次決算を経験して踏ん張ることで、やっぱり理想のステージに行けるというのもあると思います。

そこで得たスキルは、将来的に皆さんのキャリアの選択肢を大きく広げてくれるはずです。

もし今、今後のキャリアについて少しでもモヤモヤされる部分がありました、一人で悩まずにぜひ私たちを頼っていただけたらと思います。

皆さんの可能性を広げるための第一歩を、私たちが全力でサポートさせていただきますので、ぜひお気軽にご相談くださいね!

▼ 前編のインタビュー記事はこちら

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この記事を書いたライター

株式会社ヒュープロにて、オウンドメディア「Hupro Magazine」のライティングを担当。専門性の高いテーマでもわかりやすく、実務に役立つ記事づくりを心がけています! 業界動向や転職市場のリアルを踏まえた情報発信を通じて、キャリア形成に役立つコンテンツをお届けします。士業・管理部門での転職をご検討の方は、業界特化型の転職エージェント「ヒュープロ」をぜひご活用ください。
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