【経理未経験】面接対策の全手順|よく聞かれる質問と回答例

未経験から経理職への転職を目指す方に向けて、面接でよく聞かれる質問と回答例、志望動機や転職理由の作り方を解説します。NG回答や逆質問の例も具体的にご紹介します。簿記2級だけでは差がつかない未経験の面接で、企業が本当に見ているポイントを、転職エージェントの対策現場の視点でお伝えします。
未経験の経理面接で合否を分けるポイント
未経験から経理を目指すとき、簿記2級は取ったから、あとは熱意を伝えるだけ、と考えていませんか?
実は、そこに選考での見落としがあります。
未経験の経理転職では、簿記2級は持っていて当たり前に近く、それだけでは差がつきません。
評価を分けるのは「志向性」、つまり物事の考え方やスタンスです。
企業は、前職や学生時代の経験から、どんな軸で意思決定をしてきたかを見ています。
その軸に再現性があれば、「入社後も主体的に動いてくれそう」「新しいことにも挑戦してくれそう」「チームで協力して進めてくれそう」と判断できるからです。
ただし、主体性、チャレンジ精神、協調性のうち何を最も重視するかは、企業によって異なります。
企業ごとの対策には、選考の傾向を把握している転職エージェントの活用がおすすめですが、ここでは、未経験者の経理面接でよく聞かれる基本の質問を、回答例とあわせて紹介します。
未経験の経理面接でよく聞かれる質問と回答例【7選】
未経験の経理面接でよく聞かれる質問ごとに、回答例とポイントを整理しました。
ぜひ、自分の経験に置き換えて参考にしてみてください。
Q. なぜ経理を志望したのですか?(未経験で最も大事な質問!)
回答例(営業職から経理を目指す場合)
数字を読むことが会社の判断を変えると実感し、より深く経営を支える側になりたいと考えるようになりました。
簿記2級も独学で取得しています。営業で培った取引先の目線を活かし、現場に寄り添える経理を目指したいです」
Q. 転職理由を教えてください
回答例
営業では個々のお客様への対応が中心なため、より会社全体を支える立場として経理の専門性を高めたいと考えるようになりました
未経験で挑戦できるこのタイミングで、経理へキャリアを移したいと決意しました」
回答のポイント
「転職理由」は、長く働いてくれるかを確かめるために聞かれる質問です。
「ノルマがきつい」「上司と合わなかった」「外回りがつらい」といった理由は、きっかけとしては自然でも、そのまま話すと他責のような印象を与えます。
やってきたことが一本のストーリーでつながるよう、前向きな動機に言い換えましょう。
もし、前職の会計処理への疑問を転職理由にすると、伝え方によっては、入社後の内部告発などを懸念される可能性があります。
企業の特性を踏まえ、伝え方を工夫しましょう。
Q. なぜ当社なのですか?
回答例
営業として〇〇業界のお客様と接するなかで、貴社のサービスが現場で役立っている場面を目にしてきました。
経理として、その事業を数字の面から支えたいと考えています」
回答のポイント
「経理ならどこでもよいのでは?」という疑問に、納得できる答えかどうかを見られています。
「安定した経営基盤に魅力を感じました」のように、どの企業にも当てはまる理由は印象に残りません。
ホームページを読み込み、他社との違いまで整理しておくと安心です。
Q. 簿記の勉強状況・資格について教えてください
回答例
現在は日商簿記1級の学習を進めています。
営業で見積や請求の流れに関わっていたため、学んだ内容が実際の取引とつながる面白さを感じています」
回答のポイント
経理への本気度と、入社後にどれだけ吸収できるかを見られています。
評価されるのは、資格取得による知識量もですが、根底にはやり切った経験や学び続ける姿勢にあります。
簿記の上位資格(税理士科目など)に挑戦していることや、実務に近い経験と掛け合わせて話せると、説得力が増します。
Q. 前職の経験を経理でどう活かせますか?
回答例
社内の確認に時間がかかっていたため、必要な情報をまとめた共有シートを作り、何度も確認のターンが発生していたのを減らすようにしました。
誰かの役に立つことをやりがいに感じた経験から、フローを効率化・改善していく姿勢を、経理職でも活かしたいと考えています」
回答のポイント
売上などの実績だけでなく、誰かのために動いた経験や、工夫して改善した経験を伝えましょう。
経理という仕事は内向きに思われることもありますが、組織で働く上でチーム内での課題に自ら気づけるか利他性のアピールが大事です。
面接官は前職の業界に詳しくない可能性もあるため、専門用語は避けて話しましょう。
Q. 地道な作業や繁忙期の残業は大丈夫ですか?
回答例
営業でも、月末の締めや見積の確認など、地道な作業を丁寧に続けることが成果につながると感じてきました。
繁忙期は優先順位をつけて作業を分散し、周囲にも相談しながら進めていければと思います。」
回答のポイント
経理の現実を理解したうえで、納得して入社しようとしているかを確かめる質問です。
「大丈夫です。頑張ります」だけでは、根拠が伝わらずもったいないので注意しましょう。
経理は、各部署と連携しながら会社全体を支える仕事でもあります。
地道な作業への向き合い方に加えて、周囲に相談しながら進められる素直さも伝えると好印象です。
Q. 入社後のキャリアプランを教えてください
回答例
2年目からは月次決算にも関われるよう、周囲のサポートを受けながら成長していきたいと考えています。
3〜5年後には、年次決算までひと通り担当できるようになり、ゆくゆくは後輩の育成やチームのマネジメントにも携わりたいです」
回答のポイント
まずは足元の業務を着実にこなし、そのうえで3〜5年後の中長期の姿を添えると、成長意欲と現実感の両方が伝わります。
具体的な年数を細かく詰める必要はありません。
「足元 → 月次決算 → 年次決算・マネジメント」と段階を踏む流れが伝わればよいでしょう。
役職が詰まっている企業や、経理と総務を兼務する企業では答え方が変わるため、実際に描けるキャリアはエージェント経由などで事前に確認しておきましょう。
また、研修環境に頼り「一から丁寧に教えてほしい」という姿勢だけでは、自ら学ぶ姿勢が伝わりにくいこともあります。
教育体制を確認しつつ、自分でもキャッチアップしていく意欲を伝えましょう。
好印象につながる逆質問の例
「質問ありますか?」と面接官から聞かれた時に「特にありません」では、志望度や意欲があまりないのでは、と見られてしまいます。
そのため、2つの方向で用意しておきましょう。
① 自分に向けた質問(入社後の業務の流れ、キャリアステップ)
- 入社後は、どの業務からスタートしますか?
- 担当業務は、どんなステップで広がっていきますか?
② 企業に向けた質問(事業・顧客の規模感、今後の方針)
- お客様は、どのような規模の企業が中心ですか?
- 今後、事業や経理部門で強化したい方針はありますか?
なお、待遇だけの質問や、ホームページで分かる内容は避けましょう。
待遇の確認は、応募前にエージェントへ相談すると安心です。
未経験者の面接準備5ステップ
STEP1 原体験まで遡るキャリアの棚卸し
学生時代から現職まで、「何をしたか」と「なぜそうしたか」を書き出します。アルバイトや家業、サークルの会計係など、意外なところにエピソードがあります。
STEP2 「なぜ事務一般ではなく経理か」の軸づくり
経理事務、営業事務、総務の中から経理を選ぶ理由を、自分の判断基準から整理します。
STEP3 転職理由・志望動機・成果の言語化
この3つを、結論から話せる形で文章にします。簿記の学習実績は志望動機の裏づけに添えましょう。
STEP4 企業研究と同業他社比較
求人票だけで終わらせず、ホームページやニュースリリースも読み、同業他社との違いを整理します。
STEP5 声に出す練習と模擬面接
声に出すと、紙の上では気づかない詰まりが見つかります。ただし暗記は禁物。要点を押さえ、自分の言葉で話す練習をしましょう。
面接準備にあたっては、企業側が求める経理人材について、ヒュープロキャリアアドバイザーが解説しています。
以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
面接当日に意識したいこと
結局大事なのは明るく話すこと
面接における人柄は、明るいか暗いかといったシンプルな印象になってくるので、はきはき明るい挨拶や受け答えが、とても大切です。
緊張もあるかと思いますが、面接は互いを理解する場と考えて、なるべくリラックスして臨みましょう。
言葉に詰まっても言い直せば問題ない
噛んだことが理由で不採用になる話は、ほぼ聞きません。
「言い直してもいいですか?」と伝えれば大丈夫です。
面接官のバックグラウンドで受け取り方が変わる
同じ転職理由でも、1社で長く働いてきた人と複数社を経験した人とでは受け止め方が違います。
面接官の経歴や重視点は、エージェント経由で確認しておきましょう。
未経験の経理転職は面接対策つきのエージェントがおすすめ
面接で何を重視されるかは企業ごとに違い、「志望度が見られる」「主体性が問われる」といった傾向は、過去の見送り理由を把握しているエージェントだからこそ踏まえた対策ができます。
役職の空き状況や業務範囲といった、応募者が自力では調べにくい情報も事前に確認できるのも、大きなメリットです。
ヒュープロでは、士業・管理部門に特化したエージェントが、こうした企業ごとの情報をもとに、転職理由の整理から志望動機の作り込み、模擬面接まで伴走します。「自分のエピソードが見つからない」という方も、ぜひ一度ご相談ください。
この記事を書いたライター

Hupro Magazine編集部 石田
株式会社ヒュープロにて、オウンドメディア「Hupro Magazine」のライティングやセミナー・イベントの運営を担当しています。専門性の高いテーマでもわかりやすく、実務に役立つ記事づくりを心がけています! 業界動向や転職市場のリアルを踏まえた情報発信を通じて、キャリア形成に役立つコンテンツをお届けします。







