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投資効率も指標を見て決めるべき?投資に役立つ指標を事例と共に解説!

HUPRO 編集部2019.09.11

皆さんは投資をしたことがあるでしょうか。世の中で投資というとFXや株、不動産のようにたくさんの投資スタイルがあります。では「FXで50万を投資して3か月で56万になった」のと「不動産で300万が20年で400万になった」とはどちらが効率がいいのでしょうか?こういう時に1年あたりの利益率であったり安定性といった指標であったりとなにかあれば便利ですよね。こうした指標を頼りに株やFXなどそれぞれ投資の効率がいいかどうか見ていきましょう。

利益率と時間価値

 まず、様々な指標をみるうえで大事な利益率をいう指標を確認します。これは単純に「利益率=利益/投資」と考えてください。会計業界も銀行業界も基本的にはこれに基づき、ROI(投資収益率)、IRR(内部収益率)、EV(企業価値)など多くの計算式で文脈に応じて使われます。今はただ基本式を押さえておき、もっと学習したい方は公認会計士試験の管理会計科目や、銀行員が受ける簿記、証券マンが受ける証券外務員資格試験のコーポレートファイナンスを学習してみてください。
 もう一つ大事な考え方として投資に欠かせない考え方が「時間価値」です。一般的に「時間があればお金は自然と増える」というイメージを持ってください。リスクが殆ど無い日本の国債10年物に投資したら日本の景気に関わらず絶対10年後に0.001%でも利益がついて投資したお金が返ってきますよね。これが「時間価値」=「リスクなくても時間に投資すれば得られる投資業界の最低ラインの利益率」というものです。例えば投資家に「今の100万円と10年後の100万円にどちらの方が価値があるか」と質問すると、インフレなどの要因を無視すれば「いまの100万円」の方が時間がある分価値が高いというはずです。

株の投資効率は?

 一般的に株式に投資するときの投資効率を判断する指標としては「利益率」でしょう。一般的に大企業が属する東証一部の株では利益率は4~7%、ベンチャーや上場したての企業が属するマザーズ部の株で利益率は8~10%くらいが目安と言われます。もちろん目安であり景気やイベント(株価に影響を与える出来事)でマイナスしか見込まれない企業やタイミングもあります。
時々PER(株価収益率)という言葉を聞いたことがないでしょうか。式としては「PER=株価/1株あたりの利益」で算出されますが、このPERの値が高ければ割高、PERの値が低ければ割安という指標となります。ただ、専門的にはこれだけで株式を判断することはなく、競合他社同士や同じ企業の過去と今を比べるときに使われます。株式専門のニュースをみると必ずPERという言葉は耳にするので知っておくとニュースを見やすくなるでしょう。

投資信託の投資効率は?

 投資信託の投資効率も一般的に利益率という指標が使われます。ちなみに投資信託の利益率は2~4%が一般的と言われますが、投資信託は株と事業ファンドと諸々をセットにしたパッケージのような投資商品であり、株式市場の不安定な影響を受けないという安定性を売りにしていることが多いです。

FXの投資効率は?

 FXの投資効率はいかがでしょうか。FXで「億を稼いだ」「FXで生活している」という声をよく聞きますが、新しいFXサービスへ誘導する詐欺のものも多く真偽がいまいちつかないのが現状ではないかと思います。
 実際にFXは通貨の価値の差で儲けていくわけですから、「価値変動の大きい通貨市場に投資すればチャンスはあるが実際にチャンスをつかむのは厳しい」というのが実際ではないかと思われます。最近はFXプロトレーダーと同じ売買ができたり自動で処理ロジックを組み込んで売買してくれたりする「自動売買」が流行っていますがやはり同じことでしょう。
 またFXには規制も大きく、投資して損する場合に備えて「証拠金や損を補填する分の口座を用意しなければならない」という条件があります。海外のFXサービスの場合、「証拠金より多くのお金でレバレッジをかけて取引する」こともできますが、海外FXは出金や手数料が大きく一回の出金に5000円は取られるということも聞きます。
 これほど色々な要素があり投資スタイルも多様なことからFXの利益率については信ぴょう性のある情報が得られないのが現状です。

ふるさと納税やiDeCoの投資効率

 最近投資商品として注目を集めているのが「ふるさと納税やiDeCo」でしょう。「ふるさと納税」とは、地方にお金を投資してその分その地方の産物を分けてもらったり納税額が一部控除されたりする制度です。「iDeCo」は積み立てている年金制度の種類であり、積み立てている年金を運用会社に預けてあげる代わりに将来100万程度をもらうという制度ですね。
制度といいましたが、実際にこれらに対して「資本を投下してリターンを得る」という純粋な投資精神をもって利用している人は少なく、「ふるさとに投資して地域に貢献して地域の産物を楽しみたい」という人や「会社で株が規制されているため年金を増やすためにちょっとずつ積み立てたい」という背景からふるさと納税やiDeCoを利用していることが多い印象です。
 これらは日本の投資スタイルとして「貯蓄から投資へ」回すべきだという風潮が旋風するなかで登場した新しい「投資商品」なのでしょう。もちろん「お金をだして北海道の毛カニが来たら効率がいい」というのも人次第ですから面白い制度ですよね。

まとめ

 以上さまざまな投資内容と投資の効率について紹介してきましたが、一つ気づくことはないでしょうか。世の中いい話はないなと思った方もいると思います。コーポレートファイナンスでは大事な理論として体系づけられており筆者も共感するのですが、「リスクとリターンは表裏一体」という考え方があります。高いリスクをとればその分大きな利益を得る可能性がある(もちろん大きな損を被ることもある)し、低いリスクをとればそれは安定ということで利益率は低くなるというものです。ただ、投資は様々なスタイルがあり、結局はヒトが投資するものですから、自分にピッタリだと思う投資スタイルを皆さんも探していってください!

カテゴリ:コラム・学び
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