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経理業務の内容って?期間ごとに詳しくご紹介します!

HUPRO 編集部2019.09.11

企業経営においてなくてはならないのが、資産を管理する業務を担う「経理業務」です。経理なくして正しい経営判断は不可能だといっても過言ではなく、経理業務は企業経営の要といえます。
経理業務の内容は、日々の帳簿作成や月次の決算作成、そして1年でもっとも重要な決算業務、法人税等の申告・納税業務など多岐に渡りますが、どれも非常に重要なものです。本記事では、経理業務の内容や仕事の流れについてご紹介します。

経理業務とは?

 経理業務とは、企業が行う様々な活動を、お金を通して数値化して、どのようなお金の動きがあるのかを可視化する仕事です。経理業務は、下記の2つの観点から、どの企業においても必要不可欠な業務とされていて、経理は企業経営の要だということができます。

対外的な必要性

一般的な株式会社の場合、株主が出資した資金を元に経営を行います。そのため、企業には自社の財政状態や経営成績を表す決算書を作成して株主の承認を得ることが義務づけられています。なので、決算書の作成のために経理が必要となります。

また、企業は法人税等の税金を納めることが必要です。法人税額等の計算を行うためにも、経理が必要不可欠です。

対内的な必要性

経営者が適切な経営判断を行うためには、自社の経営状況を正確に把握することが欠かせません。経営状況の把握のために必要な月次決算書などの情報を提供することも経理の大切な役割であり、経理は企業経営にとってなくてはならない存在だといえます。

会社のお金を管理する大事な役割であるため、経営者の考え方や方針を理解しておく必要があります。規模の小さな企業では会計・総務、または人事が経理を兼ねるケースも珍しくありません。

経理業務の内容

経理の仕事は、「日々の業務」、「月次の業務」、「年次の業務」の3種類に大別されます。ここでは、それぞれで行う業務内容について紹介します。

日々の業務

経理の日々の業務としては、「現金の出納管理」、「預金管理」、「帳簿や伝票などの管理」、「取引先の信用分析」などが挙げられます。

現金の出納管理(経費精算)
現金の出納管理は、現金の受け入れや支払いなどのやり取りを現金出納帳に記録して、帳簿上の記録と実際の現金の残高が一致しているかどうかを確認する業務です。

例えば、従業員が立て替えた経費を精算する場合、従業員が提出した領収書や伝票を確認しながら金庫から現金を支払い、いつ誰がどのような目的でいくらのお金を使ったかを帳簿に記録していきます。

現金出納帳の残高と金庫の現金の残高が一致しているかは毎日確認し、一致しない場合はその原因を調べることが必要です。

預金管理
会社の預金口座は、振り込みや引き落としにより常に残高が変動します。預金管理では、預金残高を日々確認し、そのお金の動きを預金出納帳などに記録していきます。また、手形や小切手で決済を行っている場合は、その処理も預金管理業務に含まれます。

帳簿や伝票などの管理
日々発生する取引の内容を、仕訳帳や総勘定元帳などの帳簿にその都度記帳して管理していきます。伝票を用いて日々の取引を記録する場合は、伝票も適切に管理します。

取引先の信用分析(与信管理)
新規の取引先と取引を行おうとする場合などに、その相手が信用に足る相手なのかどうかを調査し、報告することも経理の仕事に含まれます。販売した商品の代金が支払われないなどのリスクを避けるためにも、大切な業務です。

月次の業務

経理の月次の業務としては、「月次決算書の作成」や「予算実績管理」、「給与計算」、「請求・支払業務」などが挙げられます。

月次決算書の作成
その月の売上や利益を表す月次決算書の作成は、経理業務の中でも非常に重要な業務です。月次決算書を作成することで、経営者は直近の経営状況をいち早く把握し、その後の経営方針をスピーディーに定めることができます。そのため、迅速な情報提供が求められることから、月次決算書の作成はスピード感をもって作業することが必要です。

予算実績管理
予算実績管理とは、月次決算書の作成と関連が深く、予算計画と現状の実績を照らし合わせながら、当初の経営目標に達しているか、もし、達していない場合はどのような点を改善すべきなのか、という方策を議論していくことをいいます。経営目標を達成するためには欠かせない業務だといえます。

給与計算
従業員の給与計算も、従業員の生活に関わる非常に重要な業務です。各従業員の当該月の勤務時間や残業時間等を確認して基本給や手当額などの支給額を計算したうえで、控除額を差し引き、差引支給額を計算します。また、給与支払いに伴って従業員から源泉徴収した所得税を金融機関等に納付することも必要です。

請求・支払業務(掛金処理)
企業間の取引は、代金のやりとりを後日行う「掛取引」により行われることが一般的です。掛取引は、「月末締め、翌月末払い」など1ヶ月単位で行われることが多くなっています。

掛取引により売掛金や買掛金がある場合、その請求業務や支払業務が必要です。請求・支払業務では、販売先に対して請求書を送付して期限までに入金があるかどうかを確認したり、仕入先から届いた請求書を確認して期日までに入金したりという作業を行います。

年次の業務

経理の年次の業務としては、「決算業務」や「法人税等の申告・納税」、「年末調整」、「償却資産の申告」、「次年度の予算編成」などが挙げられます。

決算業務
経理業務の中で最も重要な業務だといえるのが、決算書の作成等の決算業務です。日々の業務として帳簿等に管理してきた取引をとりまとめ、損益計算書(PL)や貸借対照表(BS)といった決算書を作成します。

法人税等の申告・納税
法人税や消費税など、企業が支払うべき税金を計算・申告し、それを納税することも大切な業務です。決算書に基づいて税額を計算する必要があることから、決算書の作成が終わった後も一息つくことができません。

年末調整
年末調整は、1年間で従業員に支払った給与や従業員から源泉徴収した所得税等を年末に再計算して、所得税の過不足を精算する業務です。各従業員の給与総額や控除額を確認しながら計算する必要があるため、経理担当者にとっては大変な業務の一つだといえます。

償却資産の申告
パソコンや事務机、電話機など減価償却の対象となる有形減価償却資産を所有している場合、1年に1度、所有している償却資産の内容(取得年月、取得価額、耐用年数等)を自治体へ申告することが必要です。

次年度の予算編成
次年度の予算編成を行うことも経理の大切な業務です。次年度にいくら使えるのか、それぞれの部署や部門はどの程度の予算を希望するのか、最終的な業績の見込みはどの程度なのか、などをとりまとめて形にしていきます。

会社の規模による経理の仕事の違い

大企業・上場企業

売上高、取引件数、従業員数などさまざまな面で規模が大きいため、経理部門の業務が財務担当、決算担当など分業されていることが多いです。

中小企業

規模によっては経理・総務などの管理部門を一部署またはひとりで対応することもあります。しかし、税務などは会計事務所に任せていることも多いです。

上場子会社・関連会社

親会社と同等、または親会社が独自に求めるレベルの決算を行い、内容を報告する義務があります。親会社の経理担当者と話ができるだけの知識が必要になります。

外資系企業

海外の親会社への決算報告と、日本国内での税務申告用の決算という、2つの
目的に合わせた仕事が必要となるため、外国語力も必要です。

カテゴリ:コラム・学び

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