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税理士資格が転職で有利にならない場合とは!?

HUPRO 編集部2020.04.04
税理士資格が転職で有利にならない場合とは!?

税理士資格があれば転職に有利になるのは言うまでもなく、そのメリットについては広く知られているのでもはや説明不要ともいえます。しかし「税理士資格さえあれば無条件に転職に有利なのか?」というと、少し事情が変わってきます。そこで今回は税理士資格があっても転職で有利にならない場合について解説していきます。

実務経験が特殊または乏しい場合

税理士に資格登録するためには、税理士試験に合格するのみならず下記のような一定の実務経験を2年以上満たす必要があります。

<税理士登録に必要な実務経験>
簿記の原則に従って会計帳簿を記録し、その会計記録に基づいて決算を行い、財務諸表等を作成する過程において簿記会計に関する知識を必要とする事務
①簿記上の取引について、簿記の原則に従い取引仕訳を行う事務
②仕訳帳等から各勘定への転記事務
③元帳を整理し、日計表又は月計表を作成して、その記録の正否を判断する事務
④決算手続きに関する事務
⑤財務諸表の作成に関する事務
⑥帳簿組織を立案し、又は原始記録と帳簿記入の事項とを照合点検する事務

例えば、一般企業の経理部に勤めながら勉強して税理士試験に合格した場合があるとします。この場合は勤め先での仕事を通じて必要な実務経験を満たしていれば税理士資格に登録することが可能です。
しかしこのようなケースの場合、勤め先企業独自の経理や税務処理については実務経験の強みがあるかもしれませんが、それが社外でも役に立つかどうかは不透明となります。

他にも、会計事務所によっては記帳や経理代行や申告書作成の補助など単調な仕事ばかりをスタッフに割り振るところもあります。このような場合は限定した仕事しかしていないため、実務要件を満たしても税理士資格者として一人前とは言い難いです。
転職となれば全く違う仕事に就くため、汎用性の高い能力が求められてきます。
したがって、このような特殊な環境や限定した仕事のみで実務経験を積んで税理士資格を取得した場合は、転職にあたって税理士資格が有利になりにくくなります。

他資格から税理士資格に登録した場合

公認会計士・弁護士・税務署などに勤めて一定条件を満たした者は、手続きをすることで税理士資格を登録することができます。
この場合、税理士資格を保有はできますが、実務経験という意味では一般的な税理士からややかけ離れたものとなります。

このように他資格の保有者が登録制度を経由して税理士資格を登録した場合は、資格と実務経験が直結していないと考えられるため、よほど特殊な経歴か企業側のニーズが無い限り転職に有利になりにくくなります。

年齢が高い場合

転職においては、年齢が上がるほどそれまでの実務経験がシビアに問われるようになります。それは税理士資格があったとしても同じことで、たとえ税理士資格を保有していても年齢が高い場合は資格に加えて過去にどのような仕事に取り組んできたか、経験や実績がより一層求められます。

特に転職市場では30代後半から40代以上になるとその傾向が顕著になります。
若い世代なら実績や実務経験の少なさを大目に見てもらえるケースもありますが、その年齢に相応しい実務経験や実績が乏しい場合は、年齢が上がるほど転職において税理士資格は有利になりにくくなります。

他資格から税理士資格に登録した場合

異業種に転職する場合

たとえ税理士としての経験が十分にあって実績も申し分無いとしても、全くの異業種に転職する場合は税理士資格が有利にとはいえないケースもあります。
例えば、会計事務所の勤務税理士から一般企業に転職する場合があるとします。

こうした場合、企業によっては自社の業界に深い見識を持っていたり特殊な税務に精通している税理士を求めていたりします。このように一般企業への転職は、税理士資格のみならずこういった企業側の独自のニーズを満たすプラスアルファの条件が求められることも多いため、税理士資格は有利になりにくくなります。

まとめ

本記事では転職において税理士資格があっても有利にならない場合についてご説明しました。
改めて整理すると以下のような場合となります。

・実務経験が特殊または乏しい
・他資格から税理士資格に登録した
・年齢が高い
・異業種に転職する

ただし、今回ご紹介したケースはあくまで税理士資格が転職で有利に「なりにくい場合」とご理解ください。

税理士は会計税務関連の資格の中でも公認会計士と並ぶ最難関の資格です。どんな仕事でも必ず会計税務は必要となるため、税理士の活躍の場は広くたくさんあります。従って、その専門家の証である税理士資格を保有していること自体は総じて転職において有利といえるでしょう。

大事なことは税理士資格を取ったうえでどのようなキャリアを積んでいるかという点です。
税理士で転職を検討中の方やこれから税理士を目指して勉強中の方は、税理士資格を取ったからといってそこに安座することなく、広く必要とされる人材となるべく常に実務経験と専門知識を積み上げておくことが大切です。

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カテゴリ:転職・業界動向

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