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税理士科目合格者は転職価値がアップ!

HUPRO 編集部2019.11.24

税理士試験には5科目合格の最終合格とは別に「科目合格」という制度があります。国家資格の中でもその難易度が高いといわれる税理士試験は、一度合格した科目は一生涯有効のため、この科目合格をしているということで、税務の専門知識を身につけていると評価されることも多いのです。本記事では、税理士試験の科目合格者の転職アピールポイントについて解説します。

税理士科目合格者とは?

税理士試験は、科目ごとに受験をする「科目合格制度」を採用しています。全11科目の中から5科目以上を合格すると、税理士資格を取得することができる「最終合格」となります。

ただし、1回の受験で5科目全てを合格しなければならないというわけではありません。1回の試験で1科目しか合格しなかったとしても、その記録は生涯「科目合格」として有効です。最終的に通算5科目以上に合格をすれば、税理士資格を取得することが可能になります。

税理士科目は、以下の通りです。

<会計学>(必修2科目)
・簿記論
・財務諸表論

この2科目は必ず合格しておくことが必要です。そのため、残りの3科目を選択するのですが、以下の科目の中、所得税法か相続税法は、必ずどちらか1科目を受験しなければならない、選択必修科目となります。

<税法>(選択3科目)
・所得税法
・法人税法
・相続税法
・消費税法
・酒税法
・国税徴収法
・住民税
・事業税
・固定資産税

これらの科目のうち、1科目でも合格している人を「税理士科目合格者」といいます。

税理士試験科目合格は、就職・転職で価値が上がる?

ひととき「税理士では食べられない」「税理士の仕事はAIに奪われる」と、税理士試験はその労力に伴わないという世論が高まったことがあります。そのため、税理士試験の新規の申込者数が減少している状況です。

例えば2019年度は2018年度に比べ、38,525人→36,701人と、申込者数が前年比95.3%となっています。2017年は41,242名、2016年は44,044名だったことを考えると、そもそも税理士を志す人がどんどん減っていることがわかります。

出典:国税庁WEBサイト 令和元年度(第69回)税理士試験 受験申込者数(科目別・試験地別)
出典:国税庁WEBサイト 平成29年度(第67回)税理士試験結果

さらに、中でも少なくなっているのは若年層。20~30代の若手です。新規に税理士を目指す人がどんどん少なくなっています。

しかし、それに反して会計事務所や税理士法人の採用ニーズは高まっています。受験者数が減少しているにもかかわらず、採用対象者が少なくなっていることから、「もちろん5科目合格した税理士試験の合格者であればこしたことはないが、科目合格者でもOK」と、30代半ばくらいまでの人材であれば、科目合格者でも就職・転職の価値が上がっている状況なのです。

「税理士という資格の価値がない」というある意味風評によって、若い税理士の成り手がいなくなった結果、相対的にその価値が高まるという皮肉な現象が起こっています。

従来であれば、3科目くらいは合格していないと……というような要件を出していた事務所も、1科目もしくは2科目以上の合格であれば……とその採用基準を緩めてきているところもあります。

税理士試験科目合格者が希望通りの転職を果たすには

税理士や公認会計士が開業している会計事務所・税理士事務所・税理士法人や、一般企業の経理部への転職でも、税務・経理や会計のコンサルティング業務を行うことができる知識や技術を身につけている人材が求められています。

税理士試験の合格者については、経理や財務の業務が親和性が高く、資格要件に「税理士」「科目合格者」という事で転職のアドバンテージを得ることができるでしょう。

例えば、いわゆる「新卒カード」を上手く使えなかったり、新卒入社から3年以内に早期退職したというような場合、転職市場ではマイナスになることも多いですが、それを「税理士軒の勉強を行っていた」「科目合格を果たした」という事で、逆にプラスに替えることができるのです。

そのため、税理士として開業するのが絶対目標というのでない限りは、なるべく早めに科目合格を果たし「前向きなチャレンジで退職し、これからも試験勉強を行いスキルを高める」といったようなポジティブなイメージでキャリアアップする姿勢をアピールすることがポイントです。

税理士の資格は一生涯かかっても合格できない人や、10年以上の歳月を費やして挫折する人もいるなど、軽々しくおすすめできる勉強ではありません。しかし、転職の武器として科目合格を目指したり、勉強を始めているという事であれば、そのキャリアアップのためにチャレンジする価値は充分にある資格です。

まとめ

「資格を取れば一生安泰」という時代は終わりましたが、税理士資格は、転職市場ではまだ十分戦える武器でもあります。AIにとってかわられる業務ではなく、その専門性で勝負するためにも、実務経験は必要です。科目合格の段階で評価される今のうちに転職を目指すため、良いキャリアを築くためのステップとして転職エージェントをぜひ活用し、あなたにあった職場を探してみてください。

当コラム内では、税理士科目合格についての記事を他にも公開しています。併せてぜひご一読ください。

参考記事:税理士試験における科目合格とはどんな制度?
参考記事:税理士科目合格は転職に有利?科目合格者の最新の転職事情を解説
参考記事:税理士試験の科目合格と年収の関係を徹底分析

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カテゴリ:転職・業界動向

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